走行距離は年間わずか300kmの初期型!
16年を感じさせないミントコンディション
今回、アリゾナ州のオークションリストに名を連ねたR35 GT-Rは、初めて太平洋を渡った初期型(MY08)の希少なワンオーナー車だ。年式は初の一部改良が施された2009年の登録だが、エンジンヘッドカバー前のバキュームホースが3本であることから、初期型と確認できる(MY09以降は1本になる)。
特筆すべきはその走行距離だ。オドメーターに刻まれる数字は2961マイル(4765km)。年間の平均走行距離はわずか185マイル(約300km)という少なさである。ボディに目立つ傷はなく、その艶感は新車と見間違うほど。ひと目見て大切に保管されてきたことが伝わってくる。
ラインオフされたばかりのMY25ならいざ知らず、すでに生産から16年が経過したモデルが良好なコンディションに保たれているのは、もはや奇跡に近い。R35はモデルイヤー制を採用し、幾度となく改良が加えられてきたことで、各年式に固定ファンが存在する。初期型はシンプルなルックスと、熟成される前の荒々しさが残るフィーリングが特徴で、これこそがR35本来の姿と捉える層も一定数存在するのだ。チューニング手法が確立されているため、自分仕様の1台に仕上げていく楽しみも、初期型のほうが圧倒的に多い。
2007年ベースグレード価格の約2倍で落札!
初期型こそ「宝」と捉えるファンへの福音に!!
カラーはアルティメイトメタルシルバー。グレードは日本仕様でいう「プレミアムエディション」に相当し、シートヒーター付きのレザーとスエードのコンビシートにBOSEサウンドシステムを組んだラグジュアリーな仕様である。NISMOと一部限定車を除けば、もっとも上級のグレードだ。
気になるオークション結果だが、RMサザビーズは低走行と各部のコンディションのよさを考慮し、7万5000ドル〜10万ドル(邦貨換算約1180万円〜約1570万円)というエスティメイト(落札予想価格)を設定。最終的にはその最高値をわずかに上回る10万800ドル(邦貨換算約1695万円)で落札された。
今後、良好なコンディションを保つ個体は徐々に減っていく。とくに年数の経過した初期型は、なおさらその傾向が顕著になるだろう。デビュー直後のモデルこそR35の真の姿と考える層は少なくなく、そうしたファンにとって、このR35はまさに「宝物」といえる1台であった。
※為替レートは1ドル=157円(2026年3月3日時点)で換算






























































































