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「群58」ナンバーが物語る奇跡の1台は、44年愛され続けるR30スカイライン2000RSの「新車からの物語」

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:愛車のR30型スカイライン 2000RSとともにイベントに参加した小林さんご夫妻。旧車趣味を共有するふたりの姿が印象的だった
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:鉄仮面用の内装一式に入れ替えたインテリア。Sエンブレム入りのステアリングホイールや赤系のシートが美しい状態を保っている
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:約8年前にオーバーホールを施したFJ20E型ツインカムエンジン。赤いヘッドカバーが存在感を放ち、ストラットタワーバーも装着されている
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:「群58」ナンバーを掲げた前期型ニューマンスカイライン。4灯式の角形ヘッドライトとブラックグリルが精悍な表情を見せる
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:ハチマルミーティングに展示されたR30型スカイライン 2000RSの外観。長年維持されてきたボディのきれいさが際立つ
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:スピードスターメッシュホイールを装着した2000RS。シルバーとブラックの2トーンボディが今も引き締まった存在感を放っている
  • ミシュランパイロットスポーツを組み合わせたスピードスターメッシュホイール。センターキャップのゴールドがアクセントになっている
  • 2000RS:リアトレイには当時物のパイオニア製スピーカー「TS-X11」を装着。SKYLINEロゴ入りのシートカバーもよい状態を保っている
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:SKYLINEのロゴが入ったシートカバーは新車当時からのもの。入手から40年以上が経過した現在もその状態を保っている
  • 日産 R30 スカイライン 2000RS:直線的なデザインの中に存在するスカイライン特有の丸形テールランプが目を引く

幸運な出会いとこまめな手入れにパーツストック、特別なこと無しに40年以上美しい現役状態を保つ「愛のスカイライン」

富士スピードウェイを会場に、80年代を中心とした車両が一堂に会するハチマルミーティングが開催されました。一般的なクラシックカーイベントとは異なる個性的な車両が並ぶなか、ひときわ目を引いたのが当時の「群58」ナンバーを掲げた1982年式日産R30型スカイライン 2000RSです。40年以上にわたって美しい状態を保ち続ける秘訣と入手の経緯などを、オーナーの小林さんにお聞きしました。

新車同様「群58」ナンバーが輝く82年式スカイラインRS、極上コンディションを保ち続けるワンオーナー級の秘話とは!?

ハチマルミーティングの会場には、数多くの昭和末期から平成初期の車両が集まった。そのなかで目を引いたのが、新車当時と思われる「群58」ナンバーを掲げたR30型スカイラインだ。メッシュホイールを装着している以外は基本的にノーマルに近いボディは、非常にきれいな状態を保っている。オーナーの小林さんに、このクルマを手に入れた経緯を伺った。

「これは1982年式のスカイライン2000RSです。以前はスカイラインジャパンに乗っていたんですが、このクルマの前オーナーがクルマを購入した直後にターボがデビューしてすぐに乗り換えたので、新車から半年経たないうちにほとんど走行していないこのクルマを手に入れることになりました。だからこのナンバーも昭和57年、1982年に登録されたものです」

スカイライン史上初の4気筒DOHCをトップグレードに据えたR30型、「ニューマン」で名を馳せたスカイライン2000RS

スカイラインは、日産と合併する前のプリンス自動車工業が1957年に誕生させた乗用車だ。合併後も車名は引き継がれ、初代GT-Rが登場した3代目のC10型、ターボエンジンをラインアップに加えた5代目のC210型を経て、今回紹介する6代目のR30型へと続いている。現在に至るまで名モデルを輩出し続ける、日産を代表する車種だ。

今回紹介するR30型は1981年に登場。俳優のポール・ニューマンが広告塔を務めたことから、「ニューマンスカイライン」の異名を持つ。それまで4気筒エンジン搭載車が低グレード、6気筒エンジン搭載車が上級グレードという定番の序列を覆し、2リッター直列4気筒のツインカム(DOHC)エンジン、FJ20E型を搭載した2000RSが1981年10月に登場した。さらに1983年2月には、ターボを加えたFJ20ET型を搭載する2000ターボRSを発表。当時の自動車シーンで一世を風靡したモデルだ。

リペイントやOHを経て輝きを放つ82年式RS、予備パーツ確保や家族の理解で愛車と歩み続ける小林さんのスカイライン愛

小林さんがこれまでに行ったメンテナンスを伺うと、外装のシルバー部分のみ2回リペイントしており、最後にペイントしたのは約9年前だという。さらに約8年前にはエンジンのオーバーホールも実施。以来、カーポートの下にクルマを保管し、この良好なコンディションを維持し続けている。補器類はひと通り交換済みで、現在は大きなトラブルもないという。

見た目はノーマルに近い状態ながら、ユーティリタスの車高調整式サスペンション(車高調)とスピードスターメッシュホイールを装着している。リアデフは純正のR180から、いわゆる鉄仮面と呼ばれるR30後期モデル用のより強度の高いR200に交換済みだ。インテリアも純正に見えるが、実は鉄仮面用の内装一式に入れ替えているという。シートのレース素材のシートカバーは、新車当時からのものだ。

R30型のほかにR35型GT-Rも所有しているという小林さん。パーツをある程度ストックしているほか、スペアのエンジンも確保済みで、「まだまだ今後も長く乗りたい! 」という言葉どおり、その準備は怠っていない。奥様も旧車趣味を理解してくれているそうで、イベントに夫婦で仲良く参加している姿が印象的だった。

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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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