手に入れてから比較的苦労しにくい旧車とは?
趣味というのは入門者向けというのがあり、そこから慣れたり、技術が向上すると上級者へとステップアップしていくもの。クルマも同じで、チューニングやドレスアップはまさにそうだろう。
また、旧車趣味でも同様のことが言える。いきなり部品もない、ボディがグサグサのもので楽しもうとしても流石に無理で、上級者でも手こずりそうだ。逆に車種によってはそこそこ気軽に楽しめるクルマもあり、マイコン化が進んで修理や維持に意外に手こずる1980年代、1990年代車よりもリアル旧車のほうが維持が楽だったりすることある。
メンテナンスフリーでもなく多少の苦労はするが、それでもなんとか維持できる、初心者におすすめの旧車を選んでみた。
初心者にまず勧めたい「フォルクスワーゲン・ビートル」
カブトムシと呼ばれる人気車で、専門店は多くパーツも豊富。グレードなどにこだわらなければ、100万円台から豊富に存在し、低予算でも楽しめる。それでも抵抗感があれば、旧車のテイストやスタイルはそのままに安心して楽しめる、2003年まで生産していたメキシコ製のビートルやブラジルビートルもいいだろう。
価格高騰気味な旧車の代表格「ミニ」
こちらも空冷ビートルと同じパターンで、タマ数も豊富かつ専門店もパーツも多い。ただ、こちらは価格高騰ぎみで、200万円から300万円からとなっている。価格も含めて不安なら、1990年代のローバーものがおすすめ。こちらはそれほど高くはない。
まだまだ価格暴騰とはなっていない「日産サニー」
維持しやすいという点では、GC10のスカイライン、つまりハコスカがおすすめ。だが、価格が恐ろしいほど高騰してしまって、4ドアのGTですらおいそれと手が出せなくなっている。その点、サニーは高騰気味程度であり、まだ手が出しやすい。A型エンジンは部品もあるし、面倒を見てくれるところもある。
純正・社外問わず部品も多く安心できる「日産ブルーバード」
日産車は維持しやすいのでおすすめ。サニー以外ではL4を積んでいる510型のブレーバードもおすすめだ。300万円台から見つけられる。部品に関しては純正もけっこう手に入り、社外のリプロパーツも豊富に出回っているので、環境はいいほうだ。
一度は乗りたい旧車の王道「日産スカイライン」
どうしてもスカイラインがいいというなら、ハコスカの次のケンメリなら一部のグレードを除いて、目玉が飛び出るような高騰はしていない。しかも、ベースはハコスカと共通している部分が多く、部品の流用が効くなど維持はしやすい。
小さなボディの魅力はいまだ色褪せない「スバル360」
名車中の名車だけに高いのかと思いきや、タマ数が多く、ベーシックなグレードもあっただけに、100万円台から見つけられる。部品は豊富ではないものの、維持するには問題なく、面倒を見てくれるところもある。さらに全日本てんとう虫の会という、伝統あるオーナーズクラブもあり心強い。もちろんヤングSSのような希少グレードが高いのは仕方がないので、悪しからず。