クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • アバルトらしさ、フィアットらしさをオーナーの皆さんと一緒に強くして、より強靭なブランドにしていきます【Stellantisジャパン代表取締役社長打越 晋氏:TOP interview】
CAR
share:
アバルトらしさ、フィアットらしさをオーナーの皆さんと一緒に強くして、より強靭なブランドにしていきます【Stellantisジャパン代表取締役社長打越 晋氏:TOP interview】

アバルトらしさ、フィアットらしさをオーナーの皆さんと一緒に強くして、より強靭なブランドにしていきます【Stellantisジャパン代表取締役社長打越 晋氏:TOP interview】

投稿日:

TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: 横澤靖宏/神村 聖

ひさびさのワンボックス導入にご期待ください

──フィアットとアバルトのカスタマー像というのは大きく異なりますか?

フィアットは一言でいうとポップなブランド。キーワードは可愛い、楽しい、ハッピー。チンクエチェントの顔を見るとこっちもハッピーになれる。女性が自立するにあたって、クルマを持つということはひとつステップアップなんですね。行動範囲が広くなるとか、男性が運転するクルマの横に乗って移動するだけではなくて、自分でどこへでもいけるというか。だから、フィアットは女性を応援するブランドでありたいし、女性にたくさん乗ってもらいたいと思っています。

一方のアバルトは、サーキットが似合うクルマ。左ハンドル、そしてマニュアルトランスミッションのクルマをラインナップしている。そこが強みです。実際にここをフィーチャーしたらディーラーへの来場者が増え、結果として販売にも繋がりました。アバルトはクルマのプロダクトの特徴やレコードモンツァのサウンドを楽しむといったことが求められています。だからメインターゲットは男性ですね。とはいえ、我々はスコーピオンナという女性のアバルトオーナー向けのドライビングイベントも開催しています。

──2023年、日本に導入されるクルマをお教えください

フィアットは「ドブロ」というこれまでのフィアットとは毛色の違うファミリータイプのワンボックスを導入したばかりです。アバルトについては、とてもチャレンジングなんですけど、アバルト初の電気自動車500eを入れます。フィアットにとっては久しぶりのワンボックスですし、ムルティプラ以来ですね。ディーラーからは期待されています。そして、アバルト初のバッテリーEVにもご期待ください。

──日本のフィアットとアバルトのオーナーに向けてメッセージをお願いいたします。

みなさんがフィアットとアバルトをご支援いただいたおかげで、我々がここまで業績を伸ばすことができ、ここまでブランドとして強くなれたということに本当に感謝を申し上げます。であるからこそ、ステランティスになったからということで、ガラッと変わったりすることはございません。みなさんとのコミュニケーションの場であるとか、イベントを今後も企画していきますので、ぜひ皆さん笑顔で参加してください。そのときに、我々になにか伝えたいことがあればぜひ、直接伝えていただけると嬉しいです。屈託のないフィードバックを皆さんから頂きつつ、一緒にアバルトらしさ、フィアットらしさを強くして、より強靭なブランドにしていきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

座右の書は『論語』、迷いがあるときに読み返しています

打越氏の趣味は前述のドライヴのほかに読書がある。座右の書を尋ねると『論語』であるという。ことあるごとに読み返しているそうだ。その理由を尋ねると、最後は社長とは孤独なのだからとのこと。

これまで何社かの会社の経営に携わって、そのたびにスタッフたちと頻繁にコミュニケーションをとるけれども、誰にも相談できないことが最後に出てくるという。

「最後は自分の考え、信念というものに頼らざるを得なくなるんです。そのときに自分が間違ってしまうと、会社に対して大きな損害になってしまう可能性もありますから。絶えず自分がこれだと考えているものが、正しい方向、あるいは世の中の流れに向かっているのかを見極めるために、もしくは世の中が変わっても変わらないものをいま勉強しておかなければいけないと思って『論語』を読み返しています。全部を通しで読むのではなく、そのときに自分の心に響く箇所を読んで、これは自分に置き換えるとこういうことだよなというふうに考えたりしているんですね」

今後の日本でのフィアットとアバルトの発展に、おおいに期待がもてたインタビューであった。

12
すべて表示
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS