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フィアット「500」ベースのカブリオレとは? オードリー・ヘプバーンが映画『おしゃれ泥棒』で乗った「ビアンキーナ」オーナーのこだわりポイントとは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二

風光明媚なところをのんびり走りたい

2023年5月19日~21日までの3日間にわたって開催された「クラシックジャパンラリー2023 横浜 Y164」に参戦していた赤い1966年式アウトビアンキ「ビアンキーナ カブリオレ」。その愛らしさでギャラリーはもちろん、他のエントラントたちも魅了した。今回は、そんなかわいいクラシック・オープンカーのオーナーに話を聞いてみた。

フィアット ヌオーヴァ500がベースのビアンキーナ カブリオレ

イタリアを代表する国民車といえば1957年にデビューしたフィアット「ヌォーヴァ500」(チンクエチェント)が有名だが、同年に発表されたアウトビアンキ ビアンキーナもモデルバリエーションの多さから一定の支持を得た。

イタリアの自転車ブランドであるビアンキは1885年に設立され、1899年に自動車部門を開設。その後、フィアットとタイヤメーカーのピレリから資金援助を受け、1955年にビアンキの自動車部門が独立し、自動車メーカーのアウトビアンキが誕生した。ビアンキーナはアウトビアンキがリリースした第1号車で、ヌオーヴァ500がベースだ。ちなみにボディサイズは全長3040mm×全高1340mm×全幅1260mmと小さい。

駆動系こそヌォーヴァ500のままだったが、ビアンキーナには独自の内外装が与えられ、まず巻き上げ式のトップを持つ「トラスフォルマビレ」が登場。フルオープンタイプの「カブリオレ」、セダンタイプの「ベルリーナ」、ワゴンタイプの「パノラミカ」、ライトバンタイプの「フルゴンチーノ」もリリースされた。

オードリー・ヘプバーンが乗っていたのが印象的で購入

「『おしゃれ泥棒』というアメリカのロマンティックコメディ映画で主演のオードリー・ヘプバーンが乗っていたのが印象的で、探して手に入れました」

購入のきっかけを教えてくれたオーナーの“アウル”さんは現在60歳で、7年前に購入したビアンキーナ カブリオレなどを駆り、コ・ドライバーの“みりお”さんと一緒にクラシックカーラリー参戦を楽しんでいる。沖縄で2023年3月に開催されたクラシックカーラリー「GIRO DELL’ISOLA OKINAWA 2023」を走破したことがこの愛車との1番思い出深いエピソードになっているとも話してくれた。

「愛車のこだわりポイントは、カワイイ佇まいですね。現在、フィアット ムルティプラやフィアット フルア クーペをはじめとする往年の小さなイタリア車のほか、スバル360やホンダS600といった国産旧車も所有しています。過去の愛車は数え切れず……といった感じです。愛車を駆って、風光明媚なところをのんびり走りたいですね。直近では、フィアットフェスタに行ってきました」

クラシックジャパンラリーには毎回参加しているそうで、イベント全体の質が良く、食事や宿を含め、満足度が高い点が魅力なのだという。自身もクラシックカーラリーを主催しているが、PC競技はなにしろ難しいので練習あるのみ……と笑顔で語ってくれた。

あなたにとってクルマとは何ですか? という質問に対して「一言、相棒」と回答してくれたアウルさんは、新たなクラシックカーを迎え入れる予定があるらしく、詳しく伺ったらそれはドイツ車だった。

「パゴダSLという愛称で親しまれているW113型のメルセデス・ベンツSLを物色中です。トランスミッションは、もちろんAT。普段使いをしたいですね」

W113型SLも趣味性が強いクルマを複数所有しているアウルさんならではの付き合い方で、ガレージ内に飾られることなく、フル活用されていくことになるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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