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昭和の「サニークーペ」は身近なお洒落カーだった! 日産のスペシャルティカーの歴代の歩みを振り返ろう【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

4代目(B310型/1977年~)実用性の高さも訴求した「ひろびろサニー」

4代目は、3代目とは打って変わって、2代目に戻されたような直線基調のスタイリングに生まれ変わった。「ひろびろサニー」が同世代のキャッチフレーズで、クーペについてもスタイリッシュさだけでなく実用性の高さも訴求。

カタログでは後席スプリットシートがメインの打ち出しとなっており、5人乗りから1人乗りまで、乗車人数ごとのラゲッジスペースの使い方が紹介されていた。注文装備品のトノカバーは、ジッパーにより左右2分割になる仕組みが採用されている。

5代目(B11型/1981年~)FFとなり、ターボ搭載のルプリも登場

1981年登場の5代目サニーは、駆動方式がそれまでのFRからFFに切り替わった最初のモデルだった。4輪独立懸架のサスペンション、エンジンなどは新設計となった。その中でクーペはFFのパッケージを生かした室内空間の広さを生かしながら、ラゲッジルームまでガラスエリアを繋げた個性的なスタイリングに進化。

さらに1982年9月になると「電撃ルプリ、GO!」のコピーを引っさげて1.5Lターボ搭載のサニーターボ・ルプリを追加設定した。このモデルは115ps/17.0kgmのスペックにあわせ4輪ディスクブレーキが奢られたほか、カタログでバケットシートとうたう、シェイプの深いフロントシートも採用。ぐっとスポーティ度を高めたモデルだった。

6代目(B12型/1986年~)サニーRZ-1と固有の名前が与えられた

FFに切り替わって2代目となるこの世代は「トラッドサニー」のコピーで有名だ。クーペについては、セダン系登場の翌年に追加設定。サニー・シリーズの一員としながら「RZ-1」の固有の名前が与えられ、セダン同様の直線基調ながら、スラントしたフロントマスクや、ブリスター風の前後フェンダー、幅広のCピラーとサイドまでラウンドさせたワイドなガラスハッチなど、シャープで軽快なスタイリングを魅力とした。エンジンは1.5Lで、高性能版には100ps/16.0kgmの性能を発揮するターボ(E15ET型)が搭載された。

* * *

7代目(B13型)では「NXクーペ」、8代目(B14型)では「ルキノ」がそれぞれサニークーペの系譜に当たるモデルとして存在。ただしそこまでで、9代目サニー(B15型)ではクーペの用意はされずに、残念なことにサニーのブランド自体がこの世代まででカタログから姿を消したのだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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