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【今はなきホンダのミニバン5選】「オデッセイ」の再デビューを目前に物議を醸したなつかしのクルマを振り返ろう

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 本田技研工業

S-MX

初代ステップワゴンをベースにホイールベースを短縮し、車高を下げたグレードも用意することでファミリーではなくパーソナルユース化したのが「S-MX」だった。ドアは運転席側1枚、助手席側は後部ドアもある1ー2式。搭載しているエンジンは2.0Lで、乗車定員は4名と5名という2タイプがあった。4名乗車のほうはフロントシートがベンチ式、さらには4速ATのセレクターもコラム式となっていたため、リアシートも合わせてシートバックを倒すと、広大でフラットな空間をつくることができた。

さらにいえばリアシートサイドの小物入れは、箱ティッシュがぴったりと収まるサイズとなっていたため、プレス向けの試乗会でカメラマンとふたりで寝てみたとき、これはアレだね、といっていた記憶がある。生産終了は2002年。コンセプトは面白かったのだが、車中泊が一般的でなかった当時としては、登場が早過ぎたといえるのかもしれない。

ラグレイド

日本ではヒットしていたオデッセイだが、北米市場ではボディサイズの小ささが問題となって販売は低迷していた。つまり、現地の事情にマッチしていなかったわけだ。そこでそのオデッセイをベースとしながら、北米向けとして現地で開発されヒットしていたモデル、現地名オデッセイを輸入販売したのが、このラグレイドだ。

国内向けオデッセイよりもボディサイズが大きく、エンジンも3.5Lとすることで力強い走りを愉しむことができる、というのが特長だった。さらに、両側スライドドアをいち早く電動化していたのもポイントのひとつ。ただ、全長5mオーバー、全幅もほぼ2mというボディサイズは日本では扱いにくく、さらには3.5Lという排気量があるために自動車税が高いという点でも敬遠されて、国内での販売台数は低迷。1999年に国内で販売が始まったが、2004年には実質的な後継モデルであるエリシオンが登場した。2005年に生産が終了している。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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