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「カウンタック」をリバティーウォークがいまカスタムした理由とは? ヒストリックランボでも容赦なくフェンダーカット!

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

カウンタックにエアサスを搭載

リバティーウォークが手がけるボディキットは、タイプ別にシリーズ展開されている。今回のカウンタックに採用したデザインは、過去にウラカンに装着した「LBシルエット ワークス ウラカンGT」がベースになっている。だが、その造形はカウンタックならではのフォルムを崩さずに、より大胆にインパクトを高めるアレンジを加えたものだった。

フェンダーの隙間を確認すると、完全にタイヤとホイールが被るほど車高が下がっている。これは現代のサスペンション技術が生み出したエアサス装着車だからだ。まさか、カウンタックにエアサスを搭載し、車高の上げ下げが自由にできる時代がくるなんて誰が想像できただろうか? こんな点からもこのカウンタックには時代を感じさせる現代流カスタム要素が詰まっている。

エクステリアについては、フロントスポイラーに大幅なリメイクを加え、大きなエアダムにアンダーリップとカナードを追加して現代風のアグレッシブな造形を作り出す。そして、あえてカウンタックらしさを残し、リトラクタブルヘッドライトをそのままにしている点もナイスだ。

シャシーとディフューザーを連結したリアウイング

また、リアには巨大なウイングをセットしているが、そのマウント方法が面白い。これは、よりダウンフォース効果を生み出すマウント方法として注目されている技法で、シャシーとディフューザーを連結し上下一体構成にすることで、マシンの安定性が数段アップする。レース分野ではあたり前となっている手法を応用し、スーパーカーにこそふさわしいリアウイングとして製作した。

これ以外にもルーフのエアスクープの追加やサイドダクトのブラックアウト化など、ホワイトのボディカラーとのコントラストを強調するモディファイも施している。

見た目はもちろん圧倒的な存在感。だが、それ以上に製作の過程では、ちょっと普通ではないことにチャレンジし、それを成し遂げようと工夫と努力を惜しまない。ふざけているようで、じつはマシン製作に対して超まじめなのがリバティーウォーク。表には出さないが、これこそが加藤さんが大切にするカスタマイズにおける信念だ。

カスタムカー大国と呼ばれる日本において、その最先端をリードするリバティーウォークは、やっぱり今回もやってくれた。われわれがかつてスーパーカーを見て衝撃を受け、のめり込んだように、このクルマのカッコ良さは、きっと今後を担うクルマ好きの若い子たちの心に残る1台になることだろう。 

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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