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トヨタ「ハイラックス」をドリフト仕様に! ロケットバニーらしい本気のワイドボディに2JZエンジン搭載しました

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • T.R.A.KYOTOが製作したパンデム仕様のトヨタ「ハイラックス」
  • T.R.A.KYOTOのトヨタ「ハイラックス」ベースのカスタムマシン
  • 1989年式のハイラックをベースに改造。よく見ると左ハンドルのUS仕様だった
  • エンジンはビッグシングルタービン装着の2JZに載せ換えている
  • エンジンはビッグシングルタービン装着の2JZに載せ換えている
  • 荷台はパイプフレーム状態だが、ショーが終わったらパネルを貼って荷台製作に取り掛かる予定だ
  • フロントのサスペンションは、メンバーごと完全に作り変えた
  • 荷台はすべて取り払ってフレームがむき出し状態
  • 仕方なくリアキャビンに背負わせるようにラジエターをマウントさせる苦肉の策を取っている
  • 駆動系については、トヨタ純正と日産純正を掛け合わせた強化品としてセット
  • このパイプは、フリーフォームパイプベンダーによって作っている。溶接化箇所を少なくし、長さも太さもあるパイプを3次元加工できる装置だ
  • トラックらしさを出すために組んだ極太パイプがむき出しでワイルドだ
  • シャコタン化させたスポーツトラックをドリ車にした

ハイラックスのドリフト仕様を提案

カスタムカー好きであれば、誰もがその存在を知るエアロパーツブランド「PANDEM/Rocket Bunny(パンデム/ロケットバニー)」。その生みの親であるT.R.A.KYOTO の代表である三浦 慶氏が東京オートサロン2024で提案したのが、トヨタ「ハイラックス」ベースのカスタムマシンでした。これまでのスポーツ路線とは違ったアプローチで挑むパンデム仕様のトラックとはどんなスペシャルマシンだったのでしょうか? 三浦氏に話を伺いました。

パンデムらしいトラックカスタム

そもそもトラックという選択肢がどのような考えで生まれたかについて三浦氏に聞いてみた。

「なんとなく今年はトラックが流行るんじゃないかなぁーと思って作った1台なんです。ただ、ウチが作るならフツーでは面白くないので、ロケバニ(パンデム)らしくトラックをベースに本気のドリフトマシンを作ることをテーマとして掲げて製作しました」

ピックアップトラックをベースとしてドリフト車を製作しはじめると、じつはキリがないほどやる事が多く、使い物にならないエンジンやサスペンションを取り外し、ドンガラの状態にしてから仕様をどうするか決めていったらしい。

ベースは1989式のハイラックスということで、三浦氏は製作過程について次のように話してくれた。

「いろいろと現車を確認して調べてみると、使えるのは運転席を含めた車体の一部とフレームのみと判明。あとはすべて作り直さないとドリフト仕様にはならないため、クルマを完全に作り直すくらいの大胆な加工を行いました」

また、ロケバニ/パンデム仕様といえば、お馴染みのオーバーフェンダースタイルだが、その仕上げはハイラックスベースでも健在だった。というよりも、今回はハイラックスでショーカーを作るという段階から、ワイドボディキット製作に取り掛かっていて、このクルマはある意味で特殊すぎる仕様なのでわかりにくいが、フロントフェンダー、フロントバンパー、フロントバンパーガードパイプはキット化される予定。また、リアのオーバーフェンダーもちゃんと設定があるということだった。

ワイルドなむき出し仕様

ドリフト仕様としてどのように仕上げたかというと、フロントのサスペンションは、メンバーごと完全に作り変え、そこにフルチューンの2JZエンジンを搭載できるように工夫した。広いようで狭いエンジンルームにビッグタービンとインタークーラーといった補器類をセットするとラジエターをマウントするスペースが無くなってしまったので、仕方なくリアキャビンに背負わせるようにラジエターをマウントさせる苦肉の策を取っている。

また、リアについては純正のリジッド・リーフ式では使い物にならないので、メンバーを含めてマルチリンク式として製作。ドリフト用として、サスペンション全体の動きと剛性を計算に入れてセットを組んだ足まわりだった。

荷台はすべて取っ払ってフレームがむき出し状態。このスタイルもワイルドでカッコ良い。トラックらしさを出すために組んだ極太パイプは、溶接個所も少なく、絶妙な曲げ感がそそられるお見事な作り込みといったところだ。

駆動系については、トヨタ純正と日産純正を掛け合わせた強化品としてセット。本当はD1マシン級の高剛性パーツを搭載させたいが、とりあえず現状でしっかりドリフト車として走れるかを確認するべく組んだ試作のため良しとしているという。今後はさらなるブラッシュアップによって、本格的なドリフト仕様トラックとしての完成度を高めていくことになりそうだ。

シャコタン化させたスポーツトラックをドリフト車とする発想は、まさにT.R.A.KYOTO ロケットバニーらしさ。これからさらに煮詰めていくことになるというが、きっと完成したら世界のカスタムシーンで話題の1台になるはずだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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