モータースポーツ愛好家たちとの「縁」がつながっていく
長年モータースポーツの現場にいた小宮山さんが博物館へ異動されたこともあってか、自動車メーカーだけではなく、個人やチームが所有しているレーシングマシンを展示するといった、モータースポーツを愛する人々との「縁」があっての展示も増えてきた。
現在ツーリングカー企画で展示されている浅野自動車の「スターレット」(1982年)は、プライベートでAE86を所有する小宮山さんが、AE86専門ショップであるコシミズモータースポーツに浅野自動車を紹介してもらったのがキッカケだそうだ。
GCマシンや、日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」で1936年に開催された第1回全国自動車競走大会で総合優勝したインヴィクタ「4 1/2」もそのような形で、関係者から所有しているオーナーを紹介してもらうなど、個人のネットワークで生まれた縁から展示へとつながったという。
今後さらに多彩なレーシングマシンの展示に要注目
今後は日本モータースポーツの歴史を支えてきたプライベーターのマシンたちの展示も増えていきそうな雰囲気を感じる。国やメーカー、ワークスやプライベーター、そんなモータースポーツ業界内にある垣根を越えて、さらにバリエーション豊かなレーシングマシンが富士モータースポーツミュージアムに展示されることになるだろう。
これからは企画展を年に3~4回のタイミングで行うとのこと。現在展示されているインヴィクタのように、期間限定で入れ替わるレーシングマシンの展示も増えていくそうだ。「1度行けば満足」ではなく、モータースポーツファンならば定期的に何度でも訪れたくなるようなミュージアムへと、さらなる進化を見せてくれそうだ。
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現在展示されているツーリングカーやインヴィクタは2025年1月末まで展示予定とのこと。企画展や期間限定展示の展示車の情報は富士モータースポーツミュージアムの公式SNSで随時お知らせされるので、モータースポーツファンはフォローしてチェックしておくことをオススメする。




























































































