エンドレスの旧車レストア、東京オートサロン2025は国産とイタリアの2台
世界最大級のカスタムカーイベントである東京オートサロン2025が2025年1月10日~12日に開催されました。日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」として定着し、国内外の自動車ファンが大挙して来場するビッグイベントから、今回はエンドレスアドバンスがフルレストアしたB110型ダットサン「サニー」とマセラティ「228」を紹介します。
じつは1年前に完成していたB110サニー
ブレーキシステムのトップブランドであり、国内有数のチューニングパーツメーカーとしても知られるエンドレスアドバンスが、今回もクラシックカー再生技術の高さをアピールするために旧車とネオクラシックカーを展示。1台はダットサン「サニー 1200 GX-5」(B110型)、もう1台はマセラティ「228」だ。
東京オートサロンの恒例としてエンドレスアドバンスのブースで披露される旧車は、どれもみな妥協することなく仕上げられているため目標(参考)にする自動車趣味人が多く、今年の2台も大いに注目された。
細部に至るまで徹底的にレストアされたダットサン サニー 1200 GX-5は、じつは2024年のオートサロン開催時には仕上がっていたものの、展示スペースの関係で披露することを断念したのだという。昨年の東京オートサロン2024ではイエローのスズキ「フロンテクーペ」がブースを彩ったが、これはエンドレスアドバンスの創業者である故・花里 功会長が若い頃にフロンテクーペのレーシングカーを造り、筑波サーキットなどでレースをやっていたことを偲んでレストアされたものだった。
1年前に完成していたダットサン サニー 1200 GX-5は、エクステリアの各部が徹底的にレストアされ、インテリアはエンドレスアドバンス所有車両の定石で、全張り替えとなっている。サスペンションは前後ともエンドレス・フルオーダー・ファンクションで、ブレーキはフロント(ディスク)がエンドレス・スーパーマイクロ6ライト φ245×12、リア(ドラム)がエンドレス・タイプNAシューを装備している。
オーナーの要望でマセラティ 228を美麗にリフレッシュ
マセラティ 228はオーナーからのリクエストで仕上げたもので、そもそもの状態が悪くなかったが全体的に年式相応のコンディションだったのだという(228は1989年から1995年まで生産された)。ということで、まずボディ表側の塗装を全剥離。純正の段階で発生していたパネルの歪みを修整するためにパテを全面に施工し、サフェーサーを吹いて全塗装したそうだ。担当スタッフによると、昨年の10月からボディを仕上げる作業を開始したとのことだった。
ビトゥルボ系マセラティならではの妖艶さをキープしているオリジナルインテリアはもともとキレイだったが、一度取り外してクリーニングし、さらに美しい状態にしたのだという。サスペンションは前後ともエンドレス・フルオーダー・ファンクションで、ブレーキはフロント(ベンチレーテッドディスク)がエンドレス・6ポット φ345×32、リア(ソリッドディスク)がエンドレス・レーシング4 φ332×30(ベンチ化)というスペックだ。