FUELFESTで発見したレティ仕様のシルビア
2024年11月24日に富士スピードウェイで開催された「FUELFEST JAPAN」には多くのカスタム車が全国から集まり、中でも映画『ワイルド・スピード』シリーズの劇中車にインスパイアされたクルマを数多く見ることができました。そんな中から、今回は第1作目でレティが乗っていたレッドパープルの日産S14型「シルビア」を紹介します。
ドリフト用に購入したはずが…
会場を歩いていると、劇中車が集まるエリアを発見。そんな中でも目立っていたのが、この小豆色の日産S14型「シルビア」だ。第1作目『ワイルド・スピード』冒頭のシーンで、レティ、レオン、ヴィンス、ジェシーが4台連なって走る印象的な場面で登場するあのクルマだ。ちなみにS14型シルビアは、日本国内では2Lエンジンを搭載するが、アメリカでは2.4Lエンジンを搭載し、「240SX」という名前で販売された。オーナーの“そっティー”さんに話を伺ってみた。
「もともと最初はドリフトがしたくてこのシルビアを買ったんです。でもその後渡米した際に、劇中車が集まるコミュニティを訪れる機会があって、その時に感化されちゃいました。そこから1年半くらいでここまで仕上げました」
廃番のボディキットを探し出し、エアロやホイールもそっくりに
“そっティー”さんの1996年式のS14型シルビアは、劇中車と同様、VIS Racingのストーカーボディキット(Stalker bodykit)や、同ブランドのGTウイングを装着している。第1作目の上映は2001年公開ということもあり、このエアロは車両製作当時すでに廃番となっていて探すのが大変だったという。
劇中車のボディカラーは本来ハウスオブカラーだそうだが、ホンダの色をベースに一般的な塗料で近似色を作成してペイントしている。ボディに貼られたグラフィックは、何台かある劇中車で微妙に違うそうだが、アートファクトリーのデータをもとに作成したグラフィックを貼っているそうだ。足まわりは劇中車と同じAVSのMODEL 5ホイールをチョイス。外観は基本的に劇中車をほぼ完璧にコピーすることに成功しているそうだ。
今後は劇中で見えない内装を自分流にカスタム予定
こうして外装はほぼ完璧な状態となった“そっティー”さんのS14型シルビアだが、問題は内装だ。じつは劇中では濃いスモークフィルムが貼ってあるうえに車内がほとんど映っておらず、バケットシートが装着されていること以外、どんな内装なのかはわからないのだ。
現在はレカロのセミバケットを装着し、リアシートは撤去。そしてシート部分にNOSのボトルが装着されているのだが、じつはこれ、スピーカーがインストールされているのだ。
「データがないから内装は自分のオリジナルでカスタムすることに決めました。今後もちょっとずつカスタムしていく予定です。それからここまで仕上げちゃうとドリフトするのはちょっと無理なので、もう1台ドリフト用を買わないといけないですね(笑)」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)