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ヒットの予感しかないスズキ「ジムニーノマド」…大ヒット間違いなしの理由はどこに? 欲しい人はすぐディーラーへ【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)/AMW/SUZUKI

  • スズキ ジムニーノマド:アークティックホワイトパール
  • スズキ ジムニーノマド:シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ
  • スズキ ジムニーノマド:シフォンアイボリーメタリック2 ブラック2トーンルーフ
  • スズキ ジムニーノマド:ジャングルグリーン2
  • スズキ ジムニーノマド:セレスティアルブルーパールメタリック
  • スズキ ジムニーノマド:ブルーイッシュブラックパール4
  • スズキ ジムニーノマド:全長は3890mmとジムニーシエラよりも340mm長い
  • スズキ ジムニーノマド:ジムニーシエラをベースにしているが、ホイールベースを340mm延長し5ドアモデルとした
  • スズキ ジムニーノマド:全長はジムニーシエラよりも340mm延長している
  • スズキ ジムニーノマド:アプローチアングルは36度
  • スズキ ジムニー マド:フロントドアが前後に短くなっている
  • スズキ エスクード ノマド
  • スズキ ジムニーノマド:オフロードというよりはオンロード向けになった、待望の5ドアモデル
  • スズキ ジムニー マド:フロントグリルは5スロットになっている

ジムニーほどのオフロード性能を求めないユーザーにとって待望の1台

レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之氏が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のキーワードはスズキ「ジムニーノマド」。実車に試乗する前から大ヒットは間違いナシという木下さんに語ってもらいました。

シエラのホイールベースを延長し乗り心地にはポジティブに

スズキ「ジムニーノマド」は、待望のモデルと言っていいでしょう。スズキ「ジムニー」シリーズの世界をさらに広げるポテンシャルを秘めています。ジムニーシリーズの根幹は軽自動車です。梯子型のラダーフレームを基本に3リンクサスペンションを組み込むなどして、類稀なるオフロード性能を発揮します。ボディは3ドアで、乗り心地や静粛性といった快適性を犠牲にしてでも、悪路での踏破性を優先。それがジムニーなのです。

その軽自動車の3ドアジムニーに1.5Lエンジンを押し込み、ワイドフェンダーによって車格感を高めたのが「ジムニーシエラ」です。ジムニーがヘビーデューティな本格的なクロスカントリーユーザーに支持されているのに比較すると、やや柔軟なオンロード性能を期待するユーザーに評価されているような気がします。

さて、今回デビューしたジムニーノマドは、シエラをベースにしていますが、ホイールベースを340mm延長し5ドアモデルとしたのです。ホイールベース延長は、悪路走破性にとってはネガティブです。フロア全長が伸びることで、ランプブレイクオーバー、つまり腹すりしやすいのです。その点で、ジムニーほどのクロスカントリー性能を求めないユーザーに適していると言えますね。

くわえるならば、ホイールベース延長は乗り心地にはポジティブです。前後にゆすられるピッチングモーメントは抑えられますし、前後のタイヤが路面からの突き上げを受けるタイミングが分散されるためです。

全長を340mm延長! リアシートは肉厚に

というように、ジムニーノマドは、オンロード派に歓迎されるのです。冒頭で「待望の……」としたのはそれが理由です。ジムニーには興味がある……けれどもオフロード性能は求めない。そんな志向のユーザーには待望のモデルというわけです。

5ドア化による340mmのホイールベース延長はそのままリアシートの空間延長に割り当てられています。これまでの後席の快適性は厳しいものでした。ほとんど荷物置きとしての機能に制限されていました。ですがロングドライブも可能になったのです。

前述したように、乗り心地の点でも有利ですから、ロングドライブだけではなくアーバンクルーズもこなせるのだと予想します。ちなみに、前席の空間はシートからインパネから操作系まで、まったく変更はありません。変更と呼べるとしたら、フロントドアが前後に短くなっていることでしょう。後席へエントリーしやすいように、リアドアを大きくしたためです。リアシートは肉厚になっています。

全長は340mm延長しています。その延長分は後席の空間に割り当てられていますが、一部は荷室の延長になっています。4名での長旅も可能になったといえるでしょう。

フレームの剛性も高めています。フロントブレーキもベンチレーテッドに換装されています。必然的に延長したプロペラシャフトも強化されています。4速ATの強度にも対応しています。残念ながら試乗は次回に譲りますが、快適性と耐久性は格段に高まっているのだと想像します。

これは間違いなくヒットすると予想します。待望の5ドアジムニーなのですから……。

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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