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購入から48年! トヨタ「スプリンタートレノ」は事故に遭ってもパーツを探し続けていまなお現役…約半世紀の苦労と喜びとは?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

絶対に手放さないという思い

筬島さんのスプリンタートレノは、入手して2~3年後に一度塗り直している。なぜ全塗装したのかは記憶が曖昧らしいが、純正色よりもわずかに濃いめで塗装済み。それからは40年以上にわたって、前述した右フロントフェンダー以外は当時のままなのだから、その保管状況の良さが想像できる。また、ソレックスのキャブレター、TRD製エキマニ、同じくTRD製4ピニオンスリップデフなど、随所に手が加えられているのもポイントだ。

取材中、筬島さんはこの愛車について、いろいろと教えてくださった。たとえば、ダッシュボードの形。スプリンタートレノとカローラレビンは、運転席と助手席の上部がそれぞれ盛り上がる「二山」だが、それ以外のスプリンター、カローラ系はすべてフラットだという。

また、オーバーフェンダーは当時でも珍しい純正鉄板仕様。発売から4カ月ほどはFRP製だったものの、割れるというトラブルが頻出したことでメーカー側が途中からスチール製へと仕様変更し、製造時期によってオーバーフェンダーの長さも異なる。筆者のようなクルマ好きが喜ぶよもやま話を、楽しそうに伝えてくれるその笑顔。そこに、48年にわたる苦労と愛情の深さを実感した取材だった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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