ファントムに専用フレグランスが登場

2025年2月4日、ロールス・ロイスは、最上位モデル「ファントム」の専用フレグランス「ロールス・ロイス セント」を導入すると発表しました。これはビスポーク・コレクティブのエキスパート調香師が香りを調合し、特許取得済みの香り拡散システムにより、エレガントで長続きする体験を提供します。このフレグランスは、アミリス、シダーウッド、ローズウッド、アイリスのノートが組み合わされ、顧客に視覚や触覚を超えた、深く多感覚的なつながりを育みます。このフレグランスについて紹介します。

30回以上の試作を重ね、素材の良さを引き立てるフレグランスが完成

ロールス・ロイスは、「ファントム」に導入された「ロールス・ロイス セント」の発売により、クルマのインテリア体験を新たな感覚的次元に引き上げる。この専用フレグランスは、同社のビスポーク・コレクティブに所属する熟練調香師によって調合され、車内に使用されている素材の自然な香りを引き立てるように設計されている。このフレグランスは、アミリス、シダーウッド、ローズウッド、アイリスのノートを組み合わせ、静寂な雰囲気を引き立てる効果が期待される。

ロールス・ロイスでは、新モデルの開発時に生化学から高級香水まで幅広い分野で訓練を受けたエキスパートで構成される専門チームがレザー、木材、ウールなどの素材の選定に関与している。その範囲はラッカーや染料など、それらを強化・保護するための素材にも及ぶ。専門チームは、各素材が視覚的、触覚的な品質だけでなく、香りの面でも最高のものであることを確認している。

ロールス・ロイス セントは、車内の感覚的体験をさらに豊かにするために設計された。シダーウッドは落ち着きと繊細なスパイスの複雑さをもたらし、ローズウッドはドライでほのかに甘い香りを添える。このフレグランスは、ソフトでプレシャスなアロマとリッチで深みのある香りのバランスを保つ。これらが一体となって、バランスが取れたフレグランスとなっている。

さらにこのフレグランスのために、特許取得済みの香り拡散システムが開発された。このディフューザーの構造により、フレグランスが長時間にわたって洗練された感覚的体験を提供し、適度な量の香りが放出される。この香りが世界中の顧客に一貫した体験を提供できるよう、静止状態と走行状態、さまざまな温度や湿度条件下でのテストを実施された。また専門チームによって、30回以上の試作が繰り返されたという。

AMWノミカタ

ロールス・ロイスといえば、以前はコノリーレザーが使用され、その香りがロールス・ロイスを象徴する香りとなっていた。現在も新車に触れるとその国や、ブランド特有の香りは感じるが、統一感があったり、連続性があったり人の心に強く印象を残す香りは少ない。

今回のロールス・ロイス セントはクルマそのものの素材の香りを引き立て、心地よくリラックスできる新しい香りのテーマを調合している点が特徴である。これまでの視覚や触覚に加え、香りがロールス・ロイスオーナーに深く多感覚的なつながりを生むこととなる。このフレグランスは個々のロールス・ロイス体験を深めるだけでなく、世界中の顧客に一貫した体験を提供できることで、コノリーレザーの香りに代わる、同社を象徴する新たな代表的な香りになるのではないだろうか。

車内の香りまでこだわる専門チームがいることを知り、ロールス・ロイスの製品に対するこだわりと独自性を改めて認識することとなった。