クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • トヨタ「シエンタ」をエアサスでローダウン!「カッコかわいい」カスタムスタイルを実現…将来はコンプリートとしての販売を視野に
CUSTOM
share:

トヨタ「シエンタ」をエアサスでローダウン!「カッコかわいい」カスタムスタイルを実現…将来はコンプリートとしての販売を視野に

投稿日:

TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 芝 修(SHIBA Osamu)

  • YSR トヨタ シエンタ:テーマの「アウトドア×かわいい×ローダウン」を見事なまでに詰め込んだエクステリア
  • YSR トヨタ シエンタ:ホンダ フリードもベース車の候補に上がったけれど、シエンタに比べエッジが効きすぎていると話す八木代表。この状態からバンパーガードなどで自分流に仕上げるのもオススメ
  • YSR トヨタ シエンタ:ホワイトのラッピング施工はドアのアウターハンドルのような細かい部分まで及んでいる
  • YSR トヨタ シエンタ:ルーフはピラーからすべてホワイト。キャリアで実用性とワイルドな印象の双方がアップ
  • YSR トヨタ シエンタ:遊び心たっぷりのエキゾーストシステムはオリジナル。テールは左右それぞれ2本出しだ
  • YSR トヨタ シエンタ:室内はいたってシンプル。シートカバーやオーディオなどは好みや予算に合わせて選ぼう
  • YSR トヨタ シエンタ:センターコンソールにはエアサスのコントローラーが入る。カーボンパネルもオシャレだ
  • YSR トヨタ シエンタ:足まわりはイデアルのエアサス。ホイールはワーク シーカーDTの17インチをチョイス
  • YSR トヨタ シエンタ:街乗りや未舗装のキャンプ場で使うことを想定しエアロパーツはあえて未装着を選択した

人気車だけどカスタム界ではマイナーなシエンタ

西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年2月7日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪で開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼった会場から、ファミリーに人気のコンパクトミニバン、トヨタ「シエンタ」でローダウン×アウトドアという相反しそうな大胆カスタムに挑んだ1台を紹介します。

テーマは「アウトドア×かわいい×ローダウン」

数え切れないほどのカスタムカーが一堂に会し、大いに盛り上がった大阪オートメッセ2025。そのなかでも異彩を放っていた車両が、大阪を拠点とするカーショップYSRが手がけたトヨタの現行MXPC10G型「シエンタ」だ。2024年の販売台数は11万1000台を超えるコンパクトなミニバンで、街を走っていれば姿を見かけない日はほとんどない人気車ながら、カスタムのシーンでは正直いってマイナーな存在に甘んじている。

そんなシエンタに着目したのがYSRの八木代表。店名の由来は「Your Style Revolution」であり、今までなかった自分のスタイルを革命的に実現、というカスタムへのこだわりが込められている。ベースとして見逃されがちなシエンタの可能性に気づいたのは、常々から「人と違う何か」を頭に思い描いていたおかげだろう。

では車両の詳細を改めて紹介する。テーマは「アウトドア×かわいい×ローダウン」で、まずはダイハツの「ムーヴ キャンバス」をイメージし、ルーフやバンパーの一部などを白でラッピングした。あえてエアロパーツを装着しないのはアウトドアの印象をスポイルしないことだけが理由ではなく、ユーザーが同じ仕様を作ったりコンプリートカーとして販売する際の費用を抑えることも目的。

続いて装着したのはルーフキャリアだ。同じくアウトドアな雰囲気を強調しつつ、フル乗車で移動するときの積載量も増える。

エアサスだからアウトドア的な使い方もOK

ここまでの仕様ならタイヤはオールテレーンのようなブロックパターンを選ぶところだが、八木代表はあえてアウトドアの対極と感じるエアサスを使ったローダウンに挑戦する。オフロード用のタイヤはロードノイズが大きいため、街乗りが多いなら一般的なタイヤのほうがいいはず。でもリフトアップに大径の低扁平タイヤは似合わない。そこで「じゃあ下げてみよう」と発想を転換させたのだ。

ローダウンしてホワイトリボンのタイヤを履かせると、レトロ感が出て想像していた以上にマッチングがいい。エアサスなら普段は上げておけばいい話だし、アウトドア的な使い方も余裕でこなすはず。さらに車高を上げても不恰好に見えないよう全体のシルエットに気を配りつつ、安全に走るためアライメント変化が少ないよう入念にセットアップを施した。

将来はコンプリートカーとしての販売を見据えており、決意を示すように展示車には「FOR SALE」との一文が添えられていた。インテリアには大きく手をつけていないのもファミリーカーを意識したからで、違いはセンターコンソールにインストールしたエアサスのコントローラーだけ。ベース車のチョイスも、矛盾するテーマを巧みに盛り込んだ作り込みも、まさに「Your Style Revolution」を体現した1台といっていい。

すべて表示
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
著者一覧 >

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS