カストロールとテインがコラボした「Castrol with TEIN」が発足
往年のモータースポーツファンなら誰もが記憶に刻まれている「カストロールカラー」が、約25年ぶりに日本国内のモータースポーツシーンに復活することとなりました。BPカストロールとテイン(TEIN)が「Castrol with TEIN」としてコラボレーションを果たし、2025年の全日本ラリー選手権と全日本ダートトライアル選手権に参戦することが発表されたのです。注目の参戦マシンはシュコダ「ファビア R5」とスバル「BRZ」。発表会の現場からレポートします。
30年にわたるカストロールとテインの縁
オイルメーカーのBPカストロール(以下カストロール)とサスペンション専門メーカーであるテイン(TEIN)は2025年2月26日、「Castrol with TEIN」というチームを立ち上げ、2025年の全日本ラリー選手権と全日本ダートトライアル選手権に参戦する旨を発表した。
じつはカストロールとテインの縁は、30年前にテインの専務取締役である藤本吉郎氏が加入したTOYOTA TEAM EUROPE(TTE)をカストロールが協賛支援していたことから始まっている。藤本氏は1996年~1997年にTEIN Sportsとしてアジアパシフィックラリー選手権に参戦し、その際にもカストロールから支援を受けていたのだ。
かたやカストロールは、現在でもF1やWRC、フォーミュラE、モトGPなど、グローバルで2輪/4輪を問わずモータースポーツをサポートしている。しかし日本においては2002年まで全日本GT選手権に参戦し、1999年までは「カストロールカラー」として有名なカラーをまとって活躍していたものの、今日に至るまで20年以上にわたって国内での空白が続いていた。
そんな中、2023年の東京オートサロンに1995年サファリラリー優勝車であるカストロールカラーのトヨタ「セリカ GT-FOUR」(ST185)を展示したのをきっかけにカストロールとテインの関係が深まり、2024年と2025年の東京オートサロンではコラボレーションして出展。
さらに2024年はカストロールの創業125周年を記念して、同年11月のWRCラリージャパンでは、英国ラリー選手権を制覇した「GRヤリス ラリー2」が日本上陸して、カストロールカラーをフルにまとった車両がわが国で久しぶりに走行したことで話題を呼んだのだった。
初年度はシュコダ ファビアR5とスバル BRZで参戦!
このような流れから満を持して2025年、カストロールとテインはリアルなモータースポーツシーンでのコラボレーションを実現することに。往年のカストロールカラーをまとったマシンで、Castrol with TEINとして全日本ラリー選手権と全日本ダートトライアル選手権に参戦する。カストロールは高性能な潤滑油をサポートし、テインはラリーとダートトライアルのフィールドで、製品開発およびエンジニアリングサポートをしていくという。
全日本ラリー選手権に参戦するマシンはシュコダ「ファビアR5」で、ドライバーに鎌田卓麻選手、コ・ドライバーに松本優一選手という体制だ。日本ではなじみの薄いクルマだが、鎌田選手に聞いてみると、
「チェコのシュコダは、じつは世界一売れているラリーカー・メーカーなんです。ラリー専用につくられたファビアR5は現在、ラリー専用マシンの中では一番台数が多いと言われていて、日本でも現在3台が存在しています。日本でも4年前からラリー専用のナンバーが取得できるようになったので、今回、参戦初年度のマシンとしてシュコダを選びました」
とのこと。そして、
「小さい頃にカストロールカラーのセリカに乗りたいと思ったのがラリードライバーになったきっかけです。ですので憧れのクルマに乗れるということでワクワクしています」
と笑顔で語っていた。
また、スバル BRZで参戦する全日本ダートトライアル選手権においても、鎌田選手がドライバーを務める。
















































































