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30年放置された日本最古のポルシェ「930ターボ」が復活!「三和自動車」モノの個体を99%オリジナルと純正パーツでレストアしました

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)/ランデヴー(RENDEZ-VOUS)

  • ポルシェ 911ターボ:オプションの本革レザーはいったん取り外し、クリーニングで綺麗な状態を取り戻した
  • ポルシェ 911ターボ:エンジンやトランスミッション、燃料タンク/フューエルラインなどをすべて取り外してオーバーホールされている
  • ポルシェ 911ターボ:ダッシュボードもクリーニングする程度で済んでいる
  • ポルシェ 911ターボ:オプションの本革レザー内装やカーペットもすべていったん取り外し、クリーニングされた
  • ポルシェ 911ターボ:当時の排出ガス対策済ステッカーも残っている
  • ポルシェ 911ターボ:ステアリングも綺麗な状態だ
  • ポルシェ 911ターボ:室内のサンバイザーのみは1975年式特有のテキスタイルが入手不能となっているせいで、リプロ品で賄われている
  • ポルシェ 911ターボ:新車時に取り付けられたままの状態で長年保管された
  • ポルシェ 911ターボ:取説や純正工具なども残されている
  • ポルシェ 911ターボ:三和自動車が入れたことがわかる
  • ポルシェ 911ターボ:ヘッドライトウォッシャーノズルも残されたまま
  • ポルシェ 911ターボ:当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:当時の排出ガス対策済ステッカーも残っている
  • ポルシェ 911ターボ:納車式では車両の解説などが行われた
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドの状態で見つかった
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドの状態で見つかった
  • 24時間365日いつでも「愛車」を引き取りに行ける共同のガレージとなる
  • お披露目会は、横浜市神奈川区羽沢に開設されたRENDEZ-VOUSで行われた
  • お披露目会は、横浜市神奈川区羽沢に開設されたRENDEZ-VOUSで行われた
  • お披露目会は、横浜市神奈川区羽沢に開設されたRENDEZ-VOUSで行われた
  • ポルシェ 911ターボ:左から、ランデヴーの浅岡代表取締役、ポルテックの山崎氏、ランデヴーの山田CSO(最高戦略責任者)
  • ポルシェ 911ターボ:内外装は半世紀前のオリジナルをほぼ残した、まさしく奇跡のレストアが実現に至った
  • ポルシェ 911ターボ:内外装は半世紀前のオリジナルをほぼ残した、まさしく奇跡のレストアが実現に至った
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:使用部品の99%はこの個体のオリジナルないしはポルシェ純正の交換用パーツのみで組み上げられた
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している
  • ポルシェ 911ターボ:バーンファインドされた当初からボディには深刻な錆や腐食などはなく、細かい傷などを残しつつもオリジナルペイントを残している

バーンファインドのポルシェ930ターボ、50年目の復活

2023年4月に千葉・幕張メッセにて開催された「オートモビルカウンシル2023」の会場で異彩を放っていた、1台のポルシェ「930ターボ」をご記憶の方もいるでしょう。ほかの出品車両たちが美しく磨き上げられていたのに対して、こちらの「バーンファインド」930ターボは全身を埃が覆い、オレンジ色のボディがくすんで見えながらも、同時になんとも不思議な迫力、あるいはオーラのようなものも醸し出していました。当時は大きな話題となった930ターボながら、その後の続報は無いままでしたが、このほどついにレストアが完成し、2025年2月28日、再びメディアに公開されました。

初代オーナーのご遺族から託された、日本最古の930ターボ

2023年の「オートモビルカウンシル2023」において大きな反響を呼んだ、1975年式のポルシェ930型「911ターボ3.0」。その出展社は、「共同所有」という画期的なビジネスプラットフォームが自動車愛好家の間で話題を呼んでいるスタートアップ企業「ランデヴー(RENDEZ-VOUS)」であった。

同社では、埋もれていた名車を蘇らせるレストアプロジェクトも創業当初から準備していたそうだが、このときお披露目された930ターボは、プロジェクト第1弾として用意されたレストアベース車両だったのだ。

3Lの初期型930ターボが製造されたのは1975年~1978年のわずか4年間。その中でも最初期の1975年モデルは、約280台のみの製造とされている。日本には、当時の総輸入代理店「三和自動車(のちのミツワ自動車)」が世界通算50台目となるホワイトの個体を初めて輸入し、当時は同社所有のデモカーとして登録。スーパーカーブーム直前にあった日本の自動車専門誌でも、その迫力たっぷりの姿を披露していた。

ファミリーオーナー車でフルオリジナルの1台

そしてこちらのオレンジの個体は、シャシーナンバーが国内1号車と連番となる51台目。顧客に納車された930ターボとしては、日本第1号にあたる。また、白い元デモカーはすでに日本から流失した可能性が高いとのことで、おそらくは国内に生息する最古の930ターボと目されている。

今から半世紀前、1975年に新車として三和自動車から入手したファーストオーナーは、30年ほど前に逝去されるまでこのクルマを大切に愛用した。没したのちはご家族で引き継いだものの、さすがに荷が重かったのか、その後はずっと倉庫にしまい込まれていたとのことである。

つまりは、文字通りの「バーンファインド」。しかもワンファミリーオーナー車にしてフルオリジナル、希少ボディカラー、かつ走行距離3万7000km台と、まさしく奇跡のような930ターボとして現在に再降臨したことになる。

だからこそ、「オートモビルカウンシル2023」では積もった埃を払うこともなく、保管状態の当時のままの姿で展示されたのだ。

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