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130台以上のクラシック&ヤングタイマー車が知多半島に集結! イタリアンリゾートのような新イベント「チッタ ミラマーレ」とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

  • 2025年3月23日(日)に愛知県・知多半島のビーチサイドで開催されたチッタ ミラマーレ
  • 会場として選ばれたのは、愛知・南知多の内海海岸に面した「東浜駐車場」
  • 高いヤシの木のある会場は、シチリア島の海辺の田舎街のような雰囲気
  • チンクエチェント博物館の主催だけあり、クラシック・フィアットは最大勢力
  • まるでイタリア映画のワンシーンのように「映えて」しまう
  • 500に限らない多彩なクラシック・フィアットが集まった
  • ヤングタイマー・フィアットである初代パンダたちも参加
  • 2001年以降に生産された現行型フィアット&アバルトの参加もOK
  • 中にはドハデにカスタマイズしたアバルトの姿も
  • 英国を代表する名車、ミニの一団も
  • イタリア車に限らずドイツ車やフランス車など多彩なクラシックカーが集まった
  • デロリアンはイベントスタッフの愛車
  • ACマインズの呼びかけに応じたブリティッシュ・スポーツカーたちも参加
  • 初代ロータス エリーゼも今となっては希少な存在
  • クラシック・アルファ ロメオたちも多数参加
  • ヤングタイマー世代のアルファ ロメオたちもこれから大事に残していくべき存在
  • フォルクスワーゲン カルマンギアも3台が参加していた
  • 高いヤシの木のある会場は、シチリア島の海辺の田舎街のような雰囲気
  • 会場の一角には日本に数台しかいないダラーラ ストラダーレの姿も
  • 参加者の投票で選ばれる「チッタ ミラマーレ・アワード」は、ほどよくサビたボディのポルシェ 912が受賞
  • 取材陣の投票による「チッタ ミラマーレ・アワード」は、115系のアルファ ロメオ スパイダーが受賞した
  • チンクエチェント博物館の創始者にして、今なお代表を務める伊藤精朗氏
  • AMWで「週刊チンクエチェント」を連載中の嶋田智之氏によるトークショーも行われた
  • イベント終盤にはビンゴ大会も開催
  • ビンゴ大会には豪華な景品が用意された
  • ビンゴ大会には豪華な景品が用意された
  • 最後はジャンケンで勝負
  • 高いヤシの木のある会場は、シチリア島の海辺の田舎街のような雰囲気
  • 次回は2026年3月22日(日)に「第2回チッタ ミラマーレ」が開催されることが閉会式にて発表された
  • 2025年3月23日(日)に愛知県・知多半島のビーチサイドで開催されたチッタ ミラマーレ

20世紀生まれの欧州車の集い「チッタ ミラマーレ」を訪ねる

2000年までに生産された欧州車と、2001年以降のフィアット&アバルト車を対象とした新たなイベント「チッタ ミラマーレ」が2025年3月23日(日)、愛知県・知多半島のビーチサイドで開催されました。130台以上が集まり「映える」光景でゆっくり1日を楽しんだこのイベントには、じつは主催者からのメッセージが込められていました。その思いとともに、当日の様子をお伝えします。

ドラマティックな南知多の海岸で愛車や仲間とゆったり過ごす1日

愛知県・名古屋市に本拠を置き、今年で開設25周年を迎えるプライベートミュージアム。フィアット「ヌォーヴァ500」とそのファミリーたちを蒐集するとともに、日本のファンに向けた「伝道活動」として輸入・販売も展開する「チンクエチェント博物館」では、2000年のオープンから間もない時期より「移動博物館」というコンセプトのもと、クイズ&タイムラリー形式の「軽井沢FIAT PIC・NIC」や「チンクエチェント ポーリ」、大型会場を使用した巨大ミーティングの「トリコローレ」や「ミラフィオーリ」など、数多くのイベントを開催している。

そして、このほどそれらのイベント群に加わったのが、同じくミーティング形式ながら、より高いメッセージ性とコンセプト性が込められた新イベント「citta MIRAMARE(チッタ ミラマーレ)」である。

会場として選ばれたのは、愛知・南知多の内海海岸に面した「東浜駐車場」。いっぽうイベント名は、イタリア語の「チッタ(città:街)」と「ミラ(mira:眺める)」、そして「マーレ(mare:海)」を組み合わせた造語で、「città」は開催地の「知多」との意味も込めたという。

こうして初開催の運びとなったチッタ ミラマーレは、ちょっと旧めの欧州車の集いとして、ドラマティックな情景が広がる南知多の海岸に、クラシックカー&ヤングタイマーの欧州車オーナーが集まり、愛車や仲間と一緒にゆったりと穏やかに過ごす。そんな大人のカーライフを楽しむ1日……、と謳われた。

エントリーが可能となるのは2000年までに生産された欧州車(四輪・二輪)で、2000年以前にデビューした車両のうち、マイナーチェンジが2000年以降の車両も参加可能。また、2001年以降に生産された現行型フィアット&アバルトの参加も、最大50台まではOKとしていた。

不遇なヤングタイマー・クラシックたちにもスポットライトを当てたい

チンクエチェント博物館の創始者にして、今なお代表を務める伊藤精朗氏は、1957年から1975年まで生産されたフィアット ヌォーヴァ500とその係累たちをこよなく愛する一方で、すべての小さなフィアットにも等しく愛情を注いでいる。さらにその想いは、あらゆるジャンルの欧州車にも至るようだ。

そんな伊藤氏がこのところ気にかけているのが、いわゆる「ヤングタイマー」と呼ばれる1980年代~1990年代のクルマたちの行く末について。国産ヤングタイマーでも同じ状況だが、イタリア車をはじめとする欧州車でも、たとえば1960年代以前のクラシックカーたちと比べて複雑化したぶん、特定の人気モデル以外ではパーツ供給やサービス体制などがすでに困難な状況を呈し始めている。

伊藤氏いわく、

「これから10年、20年、30年たったときに、僕たちが大好きだった欧州車のヤングタイマーたちがいなくなってしまう可能性もあるでしょう。だから、ヤングタイマーたちが輝けるような、素敵なステージとイベントを用意しようと思ったんです」

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