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英国オースティンに「ピニンファリーナ」がデザインした車があった! 夫婦仲良くクラシックカーラリーに参戦していた「A40ファリーナ」とは?

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 沼田 亨(NUMARA Toru)/奥村純一(OKUMURA Junichi)

じつはモータースポーツで輝かしい戦歴を誇る名車

ところで、このA40は「ファリーナ」の名前からご想像のとおり、デザインはピニンファリーナによるもの。1956年にデビューした「A35」の後継車として1958年に誕生したモデルで、同じ骨格ながらA35のティーポットのような形状からスクエアなデザインへと激変、それにより室内空間も増した。その後948ccだったエンジン排気量も1098ccへと拡大するなどし、1967年までに約34万台が製造された。

またモータースポーツでもA40ファリーナは活躍を見せる。1950年代のグランプリで活躍したスターリング・モスの妹パット・モスとアン・ウィズダムのコンビは、1960年と1961年の2年間、BMCワークスチームとして参戦したナショナルラリーで5回もの優勝を飾っている。

また「フライング・ドクター」ことジョージ・シェパードによりブリティッシュ・サルーン・カー・チャンピオンシップでは、大排気量のフォード「ゼファー」やジャガー「マーク2」などを相手に、1960年の年間チャンピオンを獲得するなどの活躍を見せた。

モンテカルロ仕様にモディファイする予定

そういった歴史も踏まえて、ノーマルではスピードメーターと油圧警告灯しかない計器に追加して、タコメーター、油圧計、水温計を、パットとアンがモンテカルロラリーで総合10位に入賞したレジストレーションナンバー「XOE778」のA40ファリーナのインパネに倣って配列させたいと、正樹さんは言う。

「じつは今回のラリー中、スピードメーターが動かなくなったので、GPSでスピードと距離が分かるアプリを入れて乗り切りました」

今回の競技結果は惨敗だったそうだが、モンテカルロ仕様のモディファイは早期に実現しそうだ。

「初めてのニューイヤーラリー。競技は午前中だけでしたがシークレットのチェックポイントもありますし、お買い物競争も楽しめましたし、内容はぎゅっと詰まっていて、あっという間のゴールだった気がします。次回もまた参加したいですね」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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