レア車から街乗り仕様までを提案する
東京江東区にお店を構えるハコスカ(日産3代目スカイライン)専門店のVICTORY50(内田モーターワークス)。代表の内田幸輝氏は、レーシングドライバーだった故・高橋国光さんファンとしてスカイラインGT-Rの50勝記念車(レプリカモデル)を走らせていることで広く知られています。ハコスカのプロだからこそ提案できた3台のモデルを紹介します。
スカイライン バンは奇跡のオリジナルコンディション!
「スカイライン バンは10年とか20年とかいうスパンで1台出るか出ないかという貴重なクルマだよね」
内田氏が紹介してくれたクルマは1971年式の日産「スカイラインバン(VC10型)」で、自動車NOx地域対策済5ナンバー登録車であった。
3代目となるC10型スカイラインは1968年にデビューし、ボクシーなスタイルでハコスカの愛称で親しまれた。2000GT-Rが圧倒的に有名だが、C10型の初期は4ドアセダン(C10型)、エステート(WC10型)、バン(VC10型)がラインアップ。エステートとバンにも特徴的なサーフィンラインがサイドにあしらわれ、セダンの雰囲気を持つスタイリッシュな商用車として好評を博した。
商用仕様スカイラインに搭載されたエンジンは、先代のスカイライン1500から引き継いだプリンス系譜のG15型で、1.5Lの直列4気筒SOHCだ。最高出力は88psを発生し、1969年には1.8LのG18型エンジンも追加設定された。サスペンションは、フロントがスペース効率に優れたストラット式で、リアには耐荷重性に優れるリジッドアクスル式を採用していた。
奇跡のオリジナルコンディションを保っている現車はG15型エンジンを搭載している1500デラックスで、価格応談となっていた。
ブースに展示されたもう1台は1969年式のスカイライン2000GT-R。S20型エンジンは絶好調のようだ。純正オリジナル3型ソレックスキャブレターをオーバーホールしてあり、タコ足も純正オリジナル。マフラーはオールステンレスデュアル仕様となっていた。電動パワステ、電動クーラーを装備しているので、快適街乗り仕様になっているとのことだった。
VICTORY50のデモカーとして展示されていたのは1970年式のハコスカ前期GC10型改GT-R仕様で、こちらは内田氏率いる同社(1台でも多くのハコスカを後世に遺すことが企業理念)が本気でこだわって製作した珠玉のコンプリートカーであった。






















































