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10年に1度出てこない希少な「スカイラインバン」が登場!街乗りもしやすい「ハコスカGT-R」にも注目です

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 日産 スカイライン2000GT:サスペンションはVICTORY50オリジナルの4輪車高調整システムで、各部にVICTORY50オリジナルウレタンブッシュを使用
  • 日産 スカイライン2000GT:L28改3.2Lフルチューンエンジンを搭載。OS技研のクランクシャフト、コンロッド、ピストンなどを装備
  • 日産 スカイライン2000GT:完全等長の新製品エキゾーストを採用。マフラーエンドは54φのデュアル仕様
  • 日産 スカイライン2000GT‐R:純正オリジナルデザインのスチールホイールを装備。トランスミッションはF5C71A、デフはR192、ファイナルは4.444
  • 日産 スカイライン2000GT‐R:純正のエアクリーナーボックスが装着されており、ラジエータは三層コア増しでオーバーヒート対策済
  • 日産 スカイライン2000GT‐R:インテリアは、純正の前後シートをリビルト。天井部分の内張りは純正同生地にて張り替えている
  • 日産 スカイライン2000GT‐R:足まわりは、4輪車高調、オーリンズ40段調整式ショックで、4輪ともホイールアライメント調整済
  • 日産 スカイライン バン:リアゲートが大きく開くので、使い勝手のよさは抜群。往時には、はたらくクルマとして活躍した
  • 日産 スカイライン バン:4代目スカイラインまでで特徴的だったリヤサイドのサーフィンラインがバンにもあしらわれていた
  • 日産 スカイライン バン:奇跡のオリジナルコンディションを保っているので、内装の状態もいい
  • 日産 スカイライン バン:先代のスカイライン1500から引き継いだプリンス系譜のG15型エンジンを搭載
  • 日産 スカイライン バン:スカイライン バン(VC10型)はセダンの雰囲気を持つスタイリッシュな商用車として人気だった
  • 日産 スカイライン バン

レア車から街乗り仕様までを提案する

東京江東区にお店を構えるハコスカ(日産3代目スカイライン)専門店のVICTORY50(内田モーターワークス)。代表の内田幸輝氏は、レーシングドライバーだった故・高橋国光さんファンとしてスカイラインGT-Rの50勝記念車(レプリカモデル)を走らせていることで広く知られています。ハコスカのプロだからこそ提案できた3台のモデルを紹介します。

スカイライン バンは奇跡のオリジナルコンディション!

「スカイライン バンは10年とか20年とかいうスパンで1台出るか出ないかという貴重なクルマだよね」
内田氏が紹介してくれたクルマは1971年式の日産「スカイラインバン(VC10型)」で、自動車NOx地域対策済5ナンバー登録車であった。

3代目となるC10型スカイラインは1968年にデビューし、ボクシーなスタイルでハコスカの愛称で親しまれた。2000GT-Rが圧倒的に有名だが、C10型の初期は4ドアセダン(C10型)、エステート(WC10型)、バン(VC10型)がラインアップ。エステートとバンにも特徴的なサーフィンラインがサイドにあしらわれ、セダンの雰囲気を持つスタイリッシュな商用車として好評を博した。

商用仕様スカイラインに搭載されたエンジンは、先代のスカイライン1500から引き継いだプリンス系譜のG15型で、1.5Lの直列4気筒SOHCだ。最高出力は88psを発生し、1969年には1.8LのG18型エンジンも追加設定された。サスペンションは、フロントがスペース効率に優れたストラット式で、リアには耐荷重性に優れるリジッドアクスル式を採用していた。

奇跡のオリジナルコンディションを保っている現車はG15型エンジンを搭載している1500デラックスで、価格応談となっていた。

ブースに展示されたもう1台は1969年式のスカイライン2000GT-R。S20型エンジンは絶好調のようだ。純正オリジナル3型ソレックスキャブレターをオーバーホールしてあり、タコ足も純正オリジナル。マフラーはオールステンレスデュアル仕様となっていた。電動パワステ、電動クーラーを装備しているので、快適街乗り仕様になっているとのことだった。

VICTORY50のデモカーとして展示されていたのは1970年式のハコスカ前期GC10型改GT-R仕様で、こちらは内田氏率いる同社(1台でも多くのハコスカを後世に遺すことが企業理念)が本気でこだわって製作した珠玉のコンプリートカーであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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