サイクリスト対応歩行者保護エアバッグが全モデルに標準装備
その一方で、サマータイヤに比べればドライグリップ性能では劣ることになるオールシーズンタイヤであること(フォレスターのキャラクターには相応しい)もあるし、クローズドコースといった走行環境は、得てして限界を超える域に容易に達しやすいことなども踏まえて、いずれ再チェックしたいと思う。
ちなみに、日本仕様の新型フォレスターには、先代に標準装備だった歩行者保護エアバックから発展したサイクリスト対応歩行者保護エアバッグが全モデルに標準で備わる。
万が一、前面から自転車と衝突してしまった際に、跳ね上げたサイクリストの頭部が、Aピラー上部に当たるようなことがあった場合に衝撃を緩和できるようにしたものだ。
0次安全にはじまり、アイサイトによる予防安全性能の進化、衝突時の高い乗員保護性能など、安全性能のリードを目指してきたスバルの最新作は、装備レベルや快適性も大きく高めてきたことは、プロトタイプ試乗でも確認できた。さらに指摘されることの多かった燃費も、他銘ハイブリッド車と肩を並べる水準まで改善された、とスバルは説明する。
一方で、開発者との話の中で
「トヨタのTHSと燃費で真っ向勝負する気はない、もしそうしたとしても勝てないでしょうし」
と述べられたのも、なによりドライブフィールには強く自信を持つ裏返しだろう。
気になる価格(消費税込)は、試乗した2.5プレミアムS:HEV EXが458万8000円、1.8DITのスポーツ EXが419万1000円、試乗車の用意はなかったがX-BREAK S:HEV EXは447万7000円。最廉価となるスポーツは404万8000円と、全モデルが400万円越えとなった。
先代フォレスターは、性能、機能、それに装備内容に対して価格に割安感もあったことから、大きく価格上昇した印象を持つ方もいるかもしれないが、近年の諸々のコスト上昇の中で、走りの進化、熟成と最新装備類を含めた中身を知れば、むしろ抑えられた感もある。走りの質とともに真の快適性が知れるリアルワールドでの試乗が待ち遠しい。



































































