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日産R32「スカイライン」とホンダEJ1型「シビッククーペ」は走りを意識したトラックスタンス仕様! インテリアも現代テイストでカスタム

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW

  • 日産 R32型 スカイライン:純正オプションのような仕上がりのリアスポイラーは日産 R33型スカイライン タイプMを流用
  • 日産 R32型 スカイライン:前後左右のドアや給油口はすべてスムージング。エアロミラーはスプリング内蔵の可倒式
  • 日産 R32型 スカイライン:純正より小さい14インチのホイールと肉厚のタイヤで旧車らしい雰囲気に仕上げている
  • 日産 R32型 スカイライン:ロールケージまで赤で統一させた室内。ステアリングなど操作系はゴーストエキスポッド
  • 日産 R32型 スカイライン:インパクト絶大なパーキングブレーキは、ブラックアルマイト仕上げで高級感たっぷりだ
  • 日産 R32型 スカイライン:ロールケージはフロントまでカバーする6点式をベースに、リアのクロスバーなども追加
  • 日産 R32型 スカイライン:天井に取り付けたフックから吊り下げるのは、キャンパーに人気のベアボーンズリビング製
  • ホンダ EJ1型シビッククーペ:バンパーやサイドステップは異なる型式のシビックから流用。EJ1型シビッククーペに合わせて各部を加工
  • ホンダ EJ1型シビッククーペ:試作エンジンマウント。市販化を期待したい
  • ホンダ EJ1型シビッククーペ:エンジンはEG6型シビックやEK4型シビックなどのB16A型にスワップ。搭載位置を約15mmアップさせている
  • 日産 R32型 スカイライン:東名パワードのエアロダクトヘッドライトでフロントフェイスを大きくイメージチェンジ

細部に宿るこだわりのカスタム術

1990年代の名車、日産R32型「スカイライン」とホンダEJ1型「シビック」が現代の感覚でカスタムされました。走りにもドレスアップにもこだわったカスタムで、熱意あふれるオーナーの想いが詰まった2台の魅力をお伝えします。

赤を基調にDIYで仕上げたインテリア

1990年代に一世を風靡した走り屋マシンの定番、日産R32型「スカイライン」とスポコンの流行に火を付けたホンダ5代目「シビック」のクーペであるEJ1型を現代のテイストでカスタム。2025年2月7~9日に開催された大阪オートメッセ2025(OAM)で展示された2台は、インテリア系パーツを数多く販売する「ゴーストエキスポッド(GHOST EXPOD)」のアイテムと、若いオーナーたちのセンスと情熱を注ぎ込んで製作した走りも意識したカスタマイズカー「トラックスタンス」仕様だった。

まずはR32型スカイラインから紹介しよう。4枚のドアのノブはすべてスムージングされ、開閉は専用のリモコンを使用する。シンプルなリアスポイラーはR33型スカイラインのタイプM純正で、幅を加工することでR32型スカイラインのスタイルに馴染ませつつトランクと一体化。ホイールはWORK EQUIP01を装着し、サイズはあえて純正より小径化して14インチセレクト。なお、フロントにはゴーストエキスポッドのエアロディスクを装着し、唯一無二のオリジナリティたっぷりな外観に仕上げている。

インテリアはシートの生地やドアの内張りから天井、ルーフまでDIYで赤に張り替えている。また、ステアリング、シフトブーツ、シフトノブ、サイドブレーキなどは、すべてゴーストエキスポッドのオリジナルで揃え統一感をアップ。トラックスタンスらしく、走りを意識させるロールケージも赤で、ルーフから吊るすベアボーンズリビングのLEDランタンもオシャレだ。

注目はプロトタイプのエンジンマウント

放置されボロボロだったEJ1型「シビッククーペ」と運命的な出会いを果たし、いくつものプロショップに修理を断られながらもあきらめず、ショーに出展するレベルまで作り上げた熱意には頭が下がる。

このEJ1型シビッククーペの目玉はプロトタイプのエンジンマウント。VTEC機構を持つ名機・B16A型などに対応して、ローダウンしてもオイルパンなどを擦らないように純正より搭載位置15mmアップが可能。当然ながら、極端に上げれば重心が高くなったり、ボンネットに干渉するなどのデメリットもある。そのあたりを見極めた15mmという上げ幅で、無加工のボルトオンなのもありがたい。

外装では、フロントバンパーとリップスポイラーがEK9型シビック タイプRから、サイドステップはEK型シビックフェリオ、リアアンダーはEG型シビックフェリオと、年代やグレードの異なるシビックの純正パーツを上手く馴染ませている。

室内はR32型スカイラインと同じくゴーストエキスポッドで揃えられ、メーターはスワップしたB16A型に合わせてEG6型シビックの純正を移植。ホイールはフロントラインの鍛造モデル・FLS09で、サイズは前後8.5J×15+17と迫力たっぷりだ。

エンジンマウントは反響しだいで市販化も検討中とのこと。手に入れたい人は、SNSなどで思い切りアピールしてみよう。

* * *

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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