A PITが製作する2台のデモカーがテスト走行
A PIT AUTOBACS SHINONOMEが新たに開発を進めているデモカー、ホンダ「シビックTYPE R(FL5)」とトヨタ「GRヤリス(後期型)」が、茨城県の筑波サーキット1000でテスト走行を行いました。開発コンセプトは、サーキットでも通用する速さと楽しさを車検対応の範囲で両立です。今回のテストでは、足まわりやタイヤのセットアップに加え、開発ドライバー木下みつひろ氏の評価も行われ、今後の方向性を探る重要な機会となりました。
サーキットとストリートの両立を目指して仕上げる
同店のデモカーは、過度な軽量化は行わず、車検対応の範囲内でチューニングを施しているのが特徴。つまりユーザーは店舗のピットで同様の仕様に作り上げることができるわけだ。それでいながら、筑波サーキットでの最速タイムを競う「スーパーバトル」に参加するなど、サーキット走行までこなせるデモカーに仕上げるというコンセプトを掲げている。
今回新たに製作される2台のデモカーは、GRヤリスは納車されたばかりのためノーマル。一方、シビックTYPE-Rは、車高調がHKSハイパーマックスS、ホイールはADVAN Racing RZ-F2でブリヂストン POTENZA RE-71RSを組み合わせる。ブレーキパッドはG-MAXを採用し、オリジナルのD-STYLEカーボンステアリングを装着するライトな仕様。この2台を今後どのように仕上げるのか、まずはスタッフの小野さんに伺った。
「一般のユーザーさんでサーキットを楽しむ方は、多くても3割くらいだと思うんです。だから、一般道はもちろん、サーキットに来たら減衰力を調整するだけで楽しめるような仕様を目指したいですね。以前は一般道とサーキットの両立は難しいと思っていましたが、ゲートスペック(HKSとオートバックスが共同開発した車高調サスペション)なら可能です。ヤリスは前期型で設定しているので、後期型でも問題がないかテストして、新たに開発する必要があるかを決めようと思っています。タイプRはこれからですね。その他にも、一般ユーザーができる範囲での大きな加工はせず、合法仕様でオートサロンまでには仕上げ、2025年のスーパーバトルにも出したいと考えています。GRヤリスは、前期型も軽量化やデフ(LSD)なしで筑波サーキットコース2000の2秒台前半に入っているので、同じくらいのタイムが後期のATで行けたら面白いかなと。タイプRも速い人はもう1秒台とかが出ているようなので、1秒台でいってみたいですね」


















































