サーキットに溢れる昭和感漂う日本車とベトナムのドリキンファン
ヨーロッパ最大規模のゆる~いアジア車のオフ会『ライスブレンネン』へ今年も参加した、ミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさん。主催者さえも参加台数を把握し切れていないという程の数の日本車で溢れる会場は、連日、大渋滞で身動きとれず。サーキットの広大な敷地を歩いての取材は、連日2万歩超え。膝に手を置いてヒーヒー言ってると……。
ドイツの若い世代の日本車ファンを引きつける昭和の匂い、健在!
ラウジッツリンクというサーキットの広大な敷地で開催されるゆる~いオフ会。参加者の大半はキャンプをしながらこの週末を楽しんでますが、とにかく参加台数が多いので、その分キャンプ場も広大。できるだけ多くのオーナーさんの車両を見せて頂きたく、毎日2万歩以上を歩きまわりました。
とくに一番遠いキャンプ場までをヒーヒー言いながら歩いていると、途中で「乗って行く~?」と誘ってくれた参加者の方もいて、神に会えたと感じました。パドックにショップコーナーやイベント広場、フードトラックエリアなどが集中していて、そこにも数多くの車両が展示されています。
色々なオーナーさんの愛車の車内を見せて頂くなかで、ドアを開けた途端に日本の昭和のニオイがするのにはとてもエモく感じますね。クルマは既に30年、40年と経っているのですが、あの独特なニオイはずっとドイツのオーナーさんの元でも健在です。
多くのオーナーさんは愛車よりも若い世代なのですが、それでも彼らはこのニオイを『懐かしい日本のニオイ』と感じるようで、決して不快だとは思わずそれよりも日本を感じて嬉しいと聞き、とてもフシギな感覚に陥ります。

ベトナム料理屋台の「ドリキソ Keiichi Tsuchiya」とは
フードトラックが並ぶエリアには、ベトナム料理のキッチンカーが1台出店しています。昨年気づいたのですが、ナゾのメッセージが記載されているので、今年は勇気を振り絞ってお店の方に聞いてみました。そこに記載されているのは『ドリキソ Keiichi Tsuchiya』。なんでドリキンの名が⁉ それも良く見てみると、「ドリキン」ではなく「ドリキソ」(笑)。ベトナム人の女性店主さんに伺うと「とくに意味はなく、ネットから拾った」と笑って、ドリキンの意味もわからないんだとか(笑)。その割には去年もお店にはドリキンの文字が記載されていましたけどね。
日産GT-Rやスカイラインが集合して撮影大会になっていたのに遭遇したのですが、はっきり言って日本でもこんなに数多くのGT-Rやスカイラインを見たことがありませんので、めちゃくちゃ驚きました。ほかにもこのイベントの週末にはセリカのオーナーさん達の集合写真撮影にも遭遇し、あちらこちらで楽しそうな交流を見掛けしました。
みなさんの悩みの種はなんと言ってもパーツの入手。同メーカーの代用品がある場合は良いのですが、それ以外では旧車オーナーのパーツは非常に難しいようです。日本のヤフオクやアメリカのインターネットサイトやebay等を中心に探したり、このようなイベントで情報交換をするのにとても良い機会だそうです。とくにドイツの日本車オーナーさんたちの大半がDIYで地道に整備やチューニングをすることもあり、業者任せにせずなるべく自分で探して費用を抑える工夫には感心するばかりです。


























































































