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レギュレーション変更で手に汗握るレース展開の2025DTM最終戦!わずか0.169秒差で王者戴冠【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)/ADAC

DTM史上初のトルコ出身ドライバーが2025年の王者に輝く!

日曜日の決勝は、アストン・マーティンがポールポジションからスタート。DTMさよならレースのレネ・ラストが上手く前に出るも、マンタイ・レーシングのポルシェをドライブするアイハンチャン・ギュヴェンに押し出され、スピンしたところへ他のマシンが突っ込んで1周も走らずにリタイア。記念すべきDTMの引退レースが一瞬で終わってしまいました。その後にもセーフティカーの導入や2度のピットストップでレースは何度もシャッフルされ、その度にスタンドから大きな歓声やため息が聞こえてきました。

レネ・ラストをリタイアに追い込んだアイハンチャン・ギュヴェンが生き残り、最後の最後までBMWのマルコ・ヴィットマンと激しいバトルを繰り広げて、なんとわずか0.169秒差で執念のDTMチャンピオンを勝ち取りました。チャンピオン最有力候補のアウワーはわずか4ポイント差でその座を逃してしまいました。

ウィニングラップの後には最終コーナーで何度もドーナツターンをして、その喜びをファンと分かち合いました。また何名かのドライバーもアイハンチャン・ギュヴェンの横でドーナツターンをして彼の初優勝を祝い、会場からは暖かい拍手と声援が送られました。

DTMの長い歴史のなかでトルコ人ドライバーの優勝は史上初となり、何度もトロフィーを抱きしめて感涙にむせび泣いているアイハンチャン・ギュヴェンでしたが、その一方で、ただうつむくしかなかったレネ・ラストのなんとも言えない表情の方が印象的でした。

決勝ではランボルギーニとフェラーリの2名のドライバーにブラックフラッグが出されるなど波乱万丈のレースとなり、2025年のDTMのシーズンが終了しました。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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