DTM史上初のトルコ出身ドライバーが2025年の王者に輝く!
日曜日の決勝は、アストン・マーティンがポールポジションからスタート。DTMさよならレースのレネ・ラストが上手く前に出るも、マンタイ・レーシングのポルシェをドライブするアイハンチャン・ギュヴェンに押し出され、スピンしたところへ他のマシンが突っ込んで1周も走らずにリタイア。記念すべきDTMの引退レースが一瞬で終わってしまいました。その後にもセーフティカーの導入や2度のピットストップでレースは何度もシャッフルされ、その度にスタンドから大きな歓声やため息が聞こえてきました。
レネ・ラストをリタイアに追い込んだアイハンチャン・ギュヴェンが生き残り、最後の最後までBMWのマルコ・ヴィットマンと激しいバトルを繰り広げて、なんとわずか0.169秒差で執念のDTMチャンピオンを勝ち取りました。チャンピオン最有力候補のアウワーはわずか4ポイント差でその座を逃してしまいました。
ウィニングラップの後には最終コーナーで何度もドーナツターンをして、その喜びをファンと分かち合いました。また何名かのドライバーもアイハンチャン・ギュヴェンの横でドーナツターンをして彼の初優勝を祝い、会場からは暖かい拍手と声援が送られました。
DTMの長い歴史のなかでトルコ人ドライバーの優勝は史上初となり、何度もトロフィーを抱きしめて感涙にむせび泣いているアイハンチャン・ギュヴェンでしたが、その一方で、ただうつむくしかなかったレネ・ラストのなんとも言えない表情の方が印象的でした。
決勝ではランボルギーニとフェラーリの2名のドライバーにブラックフラッグが出されるなど波乱万丈のレースとなり、2025年のDTMのシーズンが終了しました。


















































