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納屋物件のトヨタ「セリカ 1400LT」を3年かけて路上復帰!ペットボトルのお茶2本で手に入れました

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • 納屋に保管されていたトヨタ セリカ 1400LTとオーナーの中俣利昭さん
  • トヨタ セリカ 1400LT:5連メーターを採用していた
  • トヨタ セリカ 1400LT:リアガーニッシュにはLTと1400のエンブレムが備わってる
  • トヨタ セリカ 1400LT:リアウインドウにはMCC Clubのステッカーが貼られている
  • トヨタ セリカ 1400LT:フロントグリルの中に収められたLTのエンブレム
  • トヨタ セリカ 1400LT:ミラーもオリジナルのままだ
  • トヨタ セリカ 1400LT:リアフェンダーにはセリカのエンブレムが配置される
  • トヨタ セリカ 1400LT:トリムリング付きのGTホイールを装着
  • トヨタ セリカ 1400LT:エアクリーナーにはエンジンの説明も
  • トヨタ セリカ 1400LT:マイナーチェンジでラジエータグリルはハニカムから写真のような形状に変更
  • トヨタ セリカ 1400LT:1.4L直4OHVからは86psを発生した
  • トヨタ セリカ 1400LT:後期型のリヤコンビランプは、ウインカーとストップランプが独立している
  • トヨタ セリカ 1400LT:今となっては1.4L搭載のLTは希少なグレード

2T-Gより1.4LのT型エンジン車に希少性を見出しレストア

30年間、農家の物置で長い眠りについていた1台のトヨタ「セリカ 1400LT」が再び日の光を浴びました。このクルマを発見したのは新潟県の中俣利昭さん。2時間かけて農作業小屋の奥から白いルーフを見つけ、ペットボトルのお茶2本で譲り受けたといいます。当初は部品取り車のつもりだったものの、珍しい1.4L仕様に魅力を感じてレストアを決意。3年がかりで蘇ったセリカは、いまではイベント会場で元気に走るまでになりました。

現存する初代セリカのメインストリームはDOHCエンジン系

昨今ヒストリックカー好きの間で、「バーンファインド(Barn find)」という言葉がよく聞かれるようになった。この言葉は直訳すれば「納屋で見つける」を意味し、文字どおり、納屋や倉庫などで長年放置されていた末に発掘・発見されたクルマを指す。亡くなった富豪やコレクターの倉庫やガレージから貴重なブガッティやフェラーリが見つかり、オークションにかけられたといった話は今や世界中で聞かれる。そのような「納屋もの」の話題は、もちろん日本にも存在する。今回紹介するのは、農家の物置から発掘され、復活を遂げた幸運なクルマの物語である。

2025年5月3日(土・祝)に、新潟県糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアムの敷地内で『第20回フォッサマグナミュージアム・クラシックカーミーティング』が開催された。このイベントは毎年県内外から多くのエントラントとギャラリーが訪れる連休恒例の行事であり、市民縁日やミニコンサート、白バイやパトカーの展示など、多彩な出し物も用意されている。もちろん同イベントの目玉となるのは、貴重なヒストリックカー50台の展示である。エントラントは1974年以前に生産されオリジナル状態をよく保った車両であり、国産車と輸入車がほぼ半々という割合となっている。本稿で紹介する初代セリカも、展示車両の1台である。

セリカといえば、1.6Lの2T-Gや2.0Lの18R-GといったDOHCエンジンを搭載した上位グレード、GTやGTVの人気が高く、各地のイベントで見られるセリカの大半がGT系である。しかし、今回紹介するモデルはベーシックな1400LTである。近年はかえって見かける機会も少ないグレードだ。

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