自走で会場入りしたナンバー付き“チョロQ風GT-R”
千葉家で開催された東京オートサロン2026の会場で、思わず2度見してしまうクルマに出会いました。小さなボディに、見覚えのある日産BNR32型「スカイラインGT-R」のフェイス。まるでチョロQがそのまま実車になったような姿で、ブースの前には常に人だかりができていました。SNSでも大きな話題となったこのクルマのベース車を知るとさらに驚かされます。見た目だけでは終わらない、このクルマの正体とは何なのでしょうか。
仕掛け人はパンデムとロケットバニー
東京オートサロン2026で、衝撃的なマシンに遭遇した。見た瞬間に「アレ!?」との声が数多く聞こえてきた。それはカスタムカー好きであれば、誰もがその存在を知るエアロパーツブランド「ロケットバニー」の生みの親であるTRA京都ブースに置かれていた、小さなBNR32スカイラインGT-Rルックのデフォルメカーだ。その姿は「まるでチョロQの実車版」であり、会場を訪れた誰もが足を止めてスマホで撮影するほど。すでにSNSでも「すごい作り込みだ」と大反響を呼んでいる。
注目を集めたこのミニGT-Rは、数々のスポーツカーにワイドボディキットをプロデュースしてきた「パンデム」が提案したものだ。デザイナーであるTRA京都の三浦慶三氏との間で、冗談のようで半分本気なカスタム談義をするなかで、「(マンガ)Dr.スランプ アラレちゃんに登場するような、チョロQみたいにデフォルメしたクルマの実車版があったら面白いかも」というノリで提案された。すると、三浦氏のなかに「ベースの形から考えると、2シーター軽自動車のスズキ・ツインならそれっぽく作れるかもしれない」というひらめきが舞い降りた。そしてノリでレンダリングしてみると「これはイケる! 面白そうだ!」となり、本気で製作することになった。
ベース車はまさかのスズキ「ツイン」
ベースは、スズキが2003年から2005年にかけて発売した2人乗りの軽自動車「ツイン」。デフォルメカーとして即座に「これでイケる」と決めた勘も鋭いが、いくらデフォルメとはいえ、あのR32GT-Rに仕立ててしまうのは普通では想像もつかない。それを実際にやってのけるのが、パンデムとロケットバニーの凄さといえるだろう。
このクルマの製作工程は、まずレンダリングに必要となる実車を3Dスキャナーでコンピュータに取り込む作業から始まる。そのデータベース上で、CGによってミニR32GT-Rとしてデザイン化。正確な寸法まで割り出し、完全に装着可能なボディキットにするべく、取り付け位置も含めて設計する。それをCNCマシン(数値制御による精密工作機械)に読み込ませてボディの原型を削り出し、FRPを巻いてCGのデザインとおりのボディを完成させるのだ。




















































