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西暦3000年まで乗る!? いすゞ一筋の男が惚れ込んだ希少「PAネロ イルムシャー160R」の魅力とオーナーの偏愛に迫る!

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • 西暦3000年までこのPAネロを乗り続けることを目標に掲げるオーナーの藤井啓喜さん
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • この年式のクルマにはトラブルがつきものだが、パーツの供給もほぼストップしているため、代替品を含めた部品探しには苦労が伴う
  • 当時かなり珍しかったオリエントスピード製のプッシュスターターキットをセットしていた
  • 当時かなり珍しかったオリエントスピード製のプッシュスターターキットをセットしていた
  • メーターはいすゞマニアならば絶対に付けたいオリエントスピード製3連メーターをセンターコンソールにセットする
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • 特徴的なリアスポイラーを備える
  • ホイールはシュテルンの17インチアルミホールを履かせている
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • 通常モデルのPAネロと異なり、藤井さんの愛車は「イルムシャーR」グレードだ
  • 通常モデルのPAネロと異なり、藤井さんの愛車は「イルムシャーR」グレードだ
  • 外装はスピードガレージG5のフロント、サイド、リアバンパースポイラーを装着させている
  • この半目が作り出す独特の表情がPAネロの魅力でもある
  • この半目が作り出す独特の表情がPAネロの魅力でもある
  • この半目が作り出す独特の表情がPAネロの魅力でもある

幻のいすゞPAネロ イルムシャー160R発見!兄弟所有し生涯乗り続けるいすゞマニアの偏愛

いすゞといえば今やトラックや商用車のイメージが強いですが、かつては個性派スポーツクーペを世に送り出した乗用車メーカーでもありました。広島県在住の藤井啓喜さん(52歳)が愛してやまないのが、1990年デビューの「PAネロ・イルムシャー160R」。総生産台数わずか3000台未満という幻の希少モデルを、旧車好きの弟と兄弟で共同所有しながら、生涯乗り続けることを誓うオーナーの熱い愛車哲学に迫ります。

いすゞが生んだ個性派クーペはヤナセ専売モデル1600ターボで180馬力ジャジャ馬FFがPAネロ

皆さんは「いすゞPAネロ」というクルマを覚えているだろうか。現在、日本を代表する商用車メーカーであるいすゞは、かつて時代の変化に対応しながら数多くの名車を生み出す乗用車メーカーでもあった。国産車でありながらヨーロッパ車のようなスタイリングを持つ117クーペやジェミニを誕生させ、その後はイタリアの著名カーデザイナー「ジョルジェット・ジウジアーロ」に依頼した新時代のデザインで、当時のスポーツカーファンを魅了したいすゞピアッツァを世に送り出した。

ここで紹介するいすゞPAネロは、1981年に発売されたピアッツァの第2世代モデル「ピアッツァ・ネロ」をさらに進化させた個性派クーペとして、1990年にデビューを果たした。「街の遊撃手」FFジェミニ(3代目)をベースに開発され、流麗でスタイリッシュなクーペボディには、エアダムスポイラーと特徴的な半開きの角型4灯セミリトラクタブルヘッドランプ(格納式ヘッドライト)を採用し、先進的なカーデザインを際立たせた。しかもこのPAネロは「輸入車感覚の特別感」を出すため、ヤナセ専売モデルとして販売されたのだ。

通常モデルのPAネロと異なり、藤井さんの愛車は「イルムシャーR」グレードだ。イルムシャーとは、初代ピアッツァの時代からいすゞの純正カスタマーブランドとして存在してきたドイツのチューナーである。ジェミニの「ハンドリング・バイ・ロータス」イルムシャー仕様でも知られ、いすゞ車ファンにとっては憧れのブランドとして定着していた。

藤井さんが所有するイルムシャー160Rでは、スポーティなターボエンジンとフルタイム4WDに対応した専用の足回りを開発・セッティングが施されている。スポーツ走行もこなせるモデルとして、レカロ製フルバケットシートとモモ製革巻きステアリングも純正の専用装備として用意されていた。

免許取得ですぐにビックホーン購入から始まった
いすゞ一筋の藤井さんが弟と共に守る希少な愛車

免許取得と同時にいすゞビッグホーンを購入し、その後もいすゞ一筋でジェミニなどを乗り継いできた広島県在住の藤井啓喜さん(52歳)。現在の愛車はPAネロ・イルムシャーRだ。旧車イベントでもなかなか出会えないほど希少なこの1台に、藤井さんはすっかり惚れ込んでいる。

実は藤井さんはほかにもジェミニを所有しており、このPAネロに関しては旧車好きの弟との共同所有車だ。中古車市場にもほぼ流通しない貴重なモデルを弟も気に入り、このクルマだけは特別な兄弟共有車にしたという。

当時物パーツだけで固めた超こだわりのカスタム
いすゞマニアのネットワークが支える動態保存術

藤井さんのPAネロ・イルムシャー160Rは純正スタイルではなく、エアロパーツを装着した仕様だ。当時いすゞオーナーの間で流行した「スピードガレージG5」のフロントスポイラー、サイドステップ、リアバンパーの3点キットを取り付けている。さらに当時物パーツとして、いすゞファンが立ち上げたパーツメーカー「オリエントスピード」製のマフラーと、油温・油圧・ブーストの3連メーターをセット。当時では珍しいプッシュスターターキットも装着している。

この年式のクルマにはトラブルがつきものだが、パーツの供給もほぼストップしているため、代替品を含めた部品探しには苦労が伴う。しかし藤井さんは、静岡や愛知を中心に30年以上の歴史を持ついすゞマニアが集まるオーナーズクラブ「フロントロウ Gコネクション(FRONT ROW G-CONNECTION)」に所属しており、全国各地のオーナーから様々なアドバイスをもらえるため心強いという。また、PAネロはジェミニ用パーツを流用できるケースも多く、以前から乗っていたJT系ジェミニ用のストックパーツが役立つことも多い。

PAネロの総生産台数は3000台弱という記録が残っており、非常に貴重なモデルだ。藤井さんの今後の目標は「生涯現役で乗り続けること」だという。そしてなんと、西暦3000年まで走らせることを目標に掲げているという。PAネロと藤井さんの健康が、あと974年近く伸びることを祈るばかりだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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