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スバル「インプレッサ22B」が究極のレストモッドで現代に蘇る! 限定25台のプロドライブ「P25」とは!?

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • プロドライブ P25:スバル インプレッサの栄光を現代に蘇らせた25台限定モデル
  • プロドライブ P25:WRカーを彷彿とさせる迫力のフェンダーとリアウイング
  • プロドライブ P25:流麗なボディライン。ドア以外はすべて軽量なカーボン製だ
  • プロドライブ P25:ガンメタリックの19インチ鍛造ホイールと大径ブレーキ
  • プロドライブ P25:ブルーのボディに鈍色に輝くパーツが大人の色気を醸し出す
  • プロドライブ P25:デザイナーのピーター・スティーヴンスが監修した空力造形
  • プロドライブ P25:ボンネットには400ps超の2500ccターボが収まる
  • プロドライブ P25:フェンダーダクトなどWRカー直系のディテールが散りばむ
  • オートモビル カウンシルの会場で熱い視線を集めた至高レストモッド
  • プロドライブ P25:ボンネットには400ps超の2500ccターボが収まる
  • プロドライブ P25:公道最速レベルのスペックを誇るがシックに仕立てられている

スバルWRCの栄光を知る大人へ! 22BルックのカーボンボディにEJ25搭載で400馬力超えの至高のレストモッド

千葉県の幕張メッセで開催された「オートモビル カウンシル」にて、ひときわ熱い視線を集めた1台のスポーツカーがありました。英国の名門レーシングファクトリーであるプロドライブが手がけた「P25」です。スバル「インプレッサ 22B STIバージョン」を彷彿とさせるルックスに、最新技術を注ぎ込んだ25台限定の特別なモデルとなっています。その全貌と圧倒的な凄みに迫ります。

かつてのWRC覇者「スバル + プロドライブ」にレストモッドの潮流を加味した「P25」完成!

春恒例となったヒストリックカーと現代のクルマに会えるモーターショー、オートモビル カウンシルが開催された。11回目となる今回は、主催者展示において「クルマの粋人が注目する新たな潮流」として、レストモッドの世界がテーマのひとつに挙げられた。

レストモッド(resto-mod)とは、restore(レストア=復元)とmodify(モディファイ=修正)という2つの言葉を組み合わせた造語である。オリジナルに忠実に仕上げるレストアとは一線を画し、「現代風」のエッセンスが加えられたものだ。

今回の主催者展示のなかで、もっとも気になった1台がプロドライブ P25である。プロドライブといえば、F1からスポーツカー耐久やツーリングカーなどのサーキットレースにおいて、コンストラクターあるいはレーシングチームとして活躍してきたスペシャリストだ。世界ラリー選手権(WRC)での活躍が印象に残っているラリーファンやスバルファンも多いだろう。

インプレッサ 22B STIバージョンを彷彿とさせるWRカー似のP25は限定25台のカーボンボディ!

そんなプロドライブは1990年からスバルとジョイントし、WRCへの参戦を開始する。当初はスバル レガシィでの参戦だったが、1993年からはスバル インプレッサに変更。グループA規定のマシンを製作して戦い、1997年にWRCの車両規定が変更されてワールドラリーカー(WRカー)が導入されると、2ドアクーペのインプレッサ リトナをベースにWRカーを製作。1995年からのWRCマニュファクチャラーズタイトル3連覇という黄金期を築き上げた。

それを記念し、スバルからは1998年に「スバル インプレッサ 22B STIバージョン」という400台の限定モデルがリリースされている。公式には2200ccの排気量とビルシュタイン(Bilstein)ダンパーの頭文字とされているが、じつはこの「22B」という車名、WRC黄金期を支えたタバコスポンサー「555」を16進数に変換した数字と完全に一致するという、当時のファンの間で語り草となった暗号めいた裏話もある。

今回のオートモビル カウンシルに出展されたプロドライブ P25は、このインプレッサのWRカーを25台限定でレストモッドした車両だ。登場した当時には「インプレッサ 22B STIバージョンの再現」と大きな話題を呼んだ1台である。

WRカー譲りの迫力ある存在感と0-100km/h加速3.0秒(!)の圧倒的パフォーマンスはホンモノ!!

外観はフェンダーのラインやホイールハウスのアーチが圧倒的な存在感を放っている。この辺りはWRカーのスタイリングを担当したデザイナー、ピーター・スティーヴンスが監修しており、まさにWRカー譲りのルックスと言ってよいだろう。ドア以外のボディパネルは軽量なカーボン製のパネルに置き換えられているというから、見た目だけでなくパフォーマンスにも十分寄与しているというわけだ。

プロドライブ製ホイールは19インチの鍛造だが、WRカーが装着していたゴールドカラーに比べ、P25ではガンメタリックカラーを採用。細いスポークを通して顔を覗かせるブレーキキャリパーもシルバー系の鈍色で、妖艶なイメージを醸し出している。ボディカラーは鮮やかなブルーだが、もちろん前述のWRカーを際立たせていたイエローの「555」ストライプもない。派手さとはひと味違い、むしろシックな出で立ちのように感じられる。

今回はボンネットの下を確認できなかったが、搭載するエンジンはインプレッサ 22B STIバージョンに採用されていた2200cc(280ps)から、2500ccターボのEJ25型に換装されている。450ps以上という数字以上に、600Nmという超太いトルクからの圧倒的なパフォーマンスは、0-100km/h加速をわずか3.0秒という圧倒的パフォーマンスと言われている。

外観はシックな大人の装いだが、市販車にはない本物が持つ凄みは「生粋のコンペティション」マシン

そんなEJ25に組み合わされるトランスミッションは、パドルシフト付きの競技用シーケンシャル6速のドグミッションだ。APレーシング製の大径ブレーキや、ビルシュタイン製ダンパーなど、WRカー譲りの装備が満載であり、公道最速レベルの1台であることは間違いない。

巷には派手なカラーリングで主張するクルマが少なくないなか、P25のシックな出で立ちは大人の余裕を感じさせる。しかし、その中身は街乗りなど到底許容しない、生粋のコンペティションマシンそのものだ。限定25台でデビュー当時のプライスは8000万円ほどだったが、最近のオークションでは1億円超えも珍しくないという。我々庶民には手も足も出ない雲の上の存在だが、オートモビル カウンシルのような場で実車を前にため息をつき、その凄みを羨ましがることこそが、クルマ好きにとって最高のエンターテインメントなのかもしれない。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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