7月17日 老ヒッピー作家に再び会いたくなる
トレイルを歩いたり本を読んだりするうち、思い立ってジェイにメールを打ってみた。旅の最初にオーハイ近くのキャンプ場で出会ったヒッピー作家である(連載Vol.04)。明日は、彼に会ったレイク・カシータスに宿泊する予定になっている。まだ、あの近くにいるなら、もう一度会ってみたかった。
彼からの返信が来たのは、午後5時、どこかでフリーキャンプをしようとクルマを止める場所を物色しているときだった。
「今、カーピンテリア・ビーチ・ステートパークにいる。夜は少し寒いけど、みんなタダで泊まっているよ。興味があるなら来てみたら」
調べると100km以上先だが、無性に行ってみたくなった。「ドル」を走らせ、ジェイがいるビーチに向かった。結局、この日は500km近く走った計算だ。
ビーチサイドのキャンプ場は「住んでいる人」だらけ
海に沈む夕陽を追いかけながら疾走し、午後8時半、なんとかサンセットに間に合った。携帯を見ると、「もう寝るから、明日、会おう」というジェイからのメッセージが届いていた。
ビーチに着いて驚いた。ステートパークのキャンプ場のはずなのに、「住んでいる」人たちでいっぱいだ。これはホームレスなのか、キャンパーなのか? もしかしたら、フリーキャンプのパラダイスなのかもしれない。
ジェイが言うように、海からの風が少し冷たい。「ドル」とのキャンプも今日と明日の2日を残すだけになった。久しぶりにパーカーを着て、夕暮れの海岸を散歩してみた。
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