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トヨタ「GR86」で自然でしなやかなコーナリングを実現! TEINの「ジャーク制御」をサーキット体感しました【デモカー試乗】

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政/TEIN

コーナリング中も振動などをうまく逃がしてくれる

では実際、GR86の場合にジャーク制御はどれだけサーキットで効果があるのか。福島県のエビスサーキット・東コースでテストを行った。クルマはGR86でサスペンションはRX1+EDFC5。タイヤはPOTENZA RE-71RS。あとはノーマルという仕様だ。

まずRX1。基本的にストリート主体のモデルなのでかなりソフトな味付けが多いがGR86用はクルマに合わせて適度にシャープにセッティングされている。乗り心地はまったく快適だが、クルマに合わせてスポーティなキャラクターのRX1になっている。

減衰力固定から、EDFC5の設定を前後左右のGとジャーク制御のミックスしたモードにして走行してみる。コーナリングに向けてブレーキをかけるとグッとフロントサスの減衰力が締まって手ごたえが高まる。そこからステアリングを切り込んでいくとシャープにコーナリングしていくが、曲がり始めると減衰力がスッと抜けてソフトになる。最初のひと切りの手ごたえはあるが、コーナリングになると足まわりを緩めて振動などをうまく逃してくれる。

しっかり設定していくと人間の足のようになる

EDFCはベースの減衰力を設定してそこから変化していくので、ベースの数値を変更してみる。ベース値を締めていくとそもそも減衰力が強くなったところからジャーク制御でコーナリング初期はさらに締まる。コーナリング中は設定値に戻っていく。ソリッド感が増したシャープなハンドリングになる。

逆にベース値を緩めていくとやや動きがもっさりとしてくるが、減衰力固定で緩めただけとは大違いでコーナリング時の気持ちよさは維持できる。減衰力のいいとこ取りができるのがジャーク制御の最大の魅力なのだ。

ベース値を強めすぎるとストレートエンドの強いブレーキング時にフロントタイヤが路面に追従しにくくなってくる。そこでベース値はやや緩めにして、ジャーク制御でブレーキングやコーナリング初期だけ減衰力を強めるのがオススメだ。

* * *

標準設定から細かくオリジナルに設定変更できるが、その設定がやや難しいところではある。それでもしっかりと設定すれば、人間の足のようになる。動き始めはしなやかに、深くストロークする時はジワッと受け止める。アスリートの足腰のような動きをクルマに付与できるのはEDFC5だけの特徴だ。このEDFC5の機能とRX1の合計で実勢価格20万円程度で手に入るバリュー感は非常に強いだろう。

■「デモカー試乗」連載記事一覧はこちら

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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