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「ハコスカ2000GT」をイジった箇所は100以上! ドライカーボン&ワンオフパーツ満載で進化はまだまだ終わりません

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

自分の中のイメージを目指して無いパーツは製作

埼玉県のアリオ上尾で2023年5月21日に開催された、「昭和平成軽自動車大展示会」。その名の通り軽モデルを中心に、約300台ものさまざまなモデルが集合した。軽自動車がメインのイベントだが、かなり造り込んだハコスカがいるとの情報をキャッチして向かった先にあったのが、1972年式の日産「スカイライン2000GT」だ。

100項目以上の手が加わっているハコスカ

オーナーの坂本和則さんは、事業のひとつとして坂本産業車両部という、クルマ関連の修理やレストアなども行っているそうだ。その坂本産業車両部で仕上げられたのが、このクルマである。

坂本さんのスカイライン2000GTは、クルマをひと回り拝見しただけで、ほとんどの部分に手が入れられていることが分かる仕上がり。それもそのハズで、その項目数は100以上にも及んでいた。ここで全てを紹介するのは不可能なので、アウトラインだけでも紹介しておこう。

ワンオフのドライカーボンパーツなど、オリジナルパーツも多数使用

まずボディ関連では、総剥離を行いドライカーボンのボンネット&オーバーフェンダーなどをセットし各部をスムージング。マーシャルヘッドライト×4灯の他、各部にオリジナルパーツを装着。インテリアはドライカーボンのダッシュパネル&ステアリングシャフト&内張、ワンオフ8点式アルミロールバー、スタックメーターなどをセット。

エンジンは3245cc仕様でJMC・L型エンジンヘッドなど各部に手が入れられ、排気系はASW製6-1ステンタコ、ワンオフストレートマフラー。アルミホイールは意匠登録したワンオフオリジナルのアルミ削り出しで、フロント16インチ10J−40、リア16インチ11.5J−64。その他も足まわり、駆動系など思いつく限り各部に手が入れられている。

「ボディはウォーターブラストで全剥離して、全部バラしてパテを一切使わない直し方をしています。自分の中にイメージがあって、市販されてるオーバーフェンダーもちょっと違うので、無いものは作るという考えでドライカーボンのパーツを作りました。ホイールもオリジナルデザインのアルミワンオフの削り出しで、意匠登録しています。やっぱ旧車は深リムなんで」

坂本さんのこだわりは、パッと見ではわからない部分にも及んでいる。

「ミッションメンバー、リアサスメンバーは、80φストレートマフラーが擦らないように10ミリ鉄板を使用して加工、フロアもマフラーの通るトンネルを作り、シャコタンでもマフラーを擦らずに快適に走れるようにしています。内装も取り払って、ステアリングまわりに何も付けたくないので、CARTEKのスイッチにしています。エンジンも普通の人には掛け方も分からないと思います、カギもないので。ここまでくると、もう病気ですよね」

ハコスカの進化に終わりはない

各部の説明を聞いている際にインテリアに目をやると、そこには見慣れた青いタンクが。NOSを搭載しているのかと伺ったところ、これはエアサス用のタンクとして使用しているのだという。そんな遊び心も加えられている坂本さんのハコスカ、現在すでに至るところに手が入れられているのだが、今後さらに進化させる構想もあるそうだ。

「RBのヘッドに換えようかなと思っているんですよ。ツインカムヘッドが欲しいなって。ブロックはやっぱりL型じゃないとね。なんか、終わりが見えないですよね。もうアホですよね(笑)」

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