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最小回転半径は「ヤリス」と一緒! メルセデスから使い勝手の良いミドルサイズSUV「EQE SUV」が登場

最小回転半径は「ヤリス」と一緒! メルセデスから使い勝手の良いミドルサイズSUV「EQE SUV」が登場

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: メルセデス・ベンツ日本

  • メルセデス・ベンツ EQE SUV。前後アクスルそれぞれに永久磁石同期モーターを採用する電動パワートレイン(eATS)を装備。トルクシフト機能によって前後モーター間でトルクの連続可変配分が行われる
  • 足まわりは連続可変ダンピングシステムとエアサスペンションを組み合わせたAIRMATICを標準装備。荷物の有無に関係なく地上高を一定に保つセルフレベリング機構は、オフロード(Offroad)モードでは車高を上昇、120km/h以上では下げてくれる
  • バッテリーやバッテリー管理のソフトウェアもメルセデスが自社開発。ちなみに、急速充電(10%→80%)の場合、50kWなら102分、90kWなら54分で充電できる計算となる
  • 後輪が最大10度可動するリア・アクスルステアリングを標準装備。これにより最小回転半径はコンパクトカー並みの4.8mとされた
  • フロントグリルには超音波センサーやカメラ、レーダーなどを裏側に備えたブラックパネルが備わる
  • ディスプレイでの操作を増やすことでスイッチ類を減らしたすっきりしたデザインを採用。助手席前までに3枚のディスプレイを配置するMBUXハイパースクリーンはEQE 53 SUVに標準装備、EQE 350 SUVはオプションとなる
  • ドライブモードにはオフロードを設定。未舗装路や地形、傾斜などに合わせて4輪へのトルク配分を最適化する
  • EQE 350 SUVには一体型形状のスポーツシートを標準装備
  • 後席は40:20:40の分割可倒式を採用。浮遊汚染物質を除去してくれる大型HEPAフィルターを標準装備とした
  • ラゲージ容量は通常で520L、後席をすべて倒せば最大1675Lまで拡大する
  • 日本では2023年8月にお披露目されたBEVのミドルクラスSUV。日本仕様には車外に電力供給を可能とするV2H/V2L機能が備わっている
  • アクセルの踏み込み量や車速、回生ブレーキ量などの十数種類にパラメーターで変化するドライビングサウンドを採用

メルセデスのBEVにミドルサイズSUVが登場

メルセデス・ベンツの電気自動車「EQ」ファミリーにミドルサイズSUVの「EQE SUV」が新たにラインナップされました。広い室内空間、都市部でも便利な取り回しの良さ、長い航続距離と使い勝手の良いBEVです。ベーシックなEQE350 4MATIC SUVのローンチエディションで、その走りを確かめました。

最小回転半径はコンパクトカーと同等

メルセデス・ベンツの電気自動車「EQ」ファミリーにミドルサイズSUVの「EQE SUV」が新たにラインアップに加わった。これにより「EQA」、「EQB」、「EQC」、「EQE SUV」、「EQS SUV」と、メルセデス・ベンツの電動SUVはAからSまでひと揃いしたということになる。

プラットフォームはセダンの「EQS」や「EQE」、そしてEQS SUVと同じく電気自動車専用の「EVA2」を採用。ボディサイズは全長4880mm×全幅2030mm×全高1670mm、ホイールベースは3030mm。ちなみに内燃エンジンモデルの「GLE」(400d)が全長4940mm×全幅2020mm×全高1780mm、ホイールベース2995mm。比較的近いサイズだが、ここで大きく異なるのが、GLEの最小回転半径が5.6mなのに対して、EQE SUVのそれは4.8mであること。後輪が最大10度、前輪と逆位相するリアアクスルステリングのおかげだ。4.8mはトヨタ「ヤリス」と同じ数値といえば、EQE SUVの取り回しのよさが理解できるだろう。

モデルラインナップは、最高出力292ps/最大トルク765Nmの「350」と、最高出力625ps/最大トルク955Nmの「AMG 53」の2種類で、いずれも4MATICだ。89kWhの新世代大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。ボディ上面ではフロントグリルやバンパーなどなるべく平滑に、かつ接合部も凹凸をなくす一方で、ボディ下面でもアンダーボディカバーをフラットに、前後のタイヤの前面にも小さなスポイラーを備えるなど徹底して空力性能にこだわり、Cd値は0.25 とSUVとしてはトップクラスを誇る。一充電航続距離は、前者が528km、後者は449kmとなっている。

インテリアでは、ドライバー正面に12.3インチディスプレイを、センターに12.8インチOLEDタッチディスプレイを配置。センターコンソールの前部はダッシュボードへとつながり、下側は宙に浮いたような構造となっている。これは、電気自動車専用プラットフォームの採用により、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に表したものだ。

そもそも電気自動車の存在意義が脱炭素社会の実現にあるわけで、サステイナブルな素材をいかに取り入れていくかもこれからの自動車製造において重要な要素になっていく。このEQS SUVでは、グラブハンドルやルーフライナー、ピラートリム表面の素材、フロアカーペットなど、トータルで70kgを超えるパートにリサイクル材や再生可能原材料が使用されているという。こうしたリサイクル材を使用することはかえってコスト高になるケースもあるというが、これからますます採用が増え、普及していくことになるはずだ。

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