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フィアット「500」とアバルト「595」はカスタムして遊んで正解! ヤマハ公式ステッカーで「ロッシ」をリスペクト

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

アバルト「595モンスターエナジーYAMAHA」/ロッシをリスペクトした1台

今でこそバイクからは少し離れてしまっているものの、傾ける情熱はクルマと変わらずまったく衰えていない。そんな2輪と4輪の二刀流を貫き通すTETUさんが、現在の愛車にアバルト「595モンスターエナジーYAMAHA」を選んだのは、もはや必然といっていいかもしれない。

アバルトとヤマハのコラボレーションにより誕生したマシンは、MotoGPマシンである「YZR-M1」をオマージュした特別仕様車だ。爪痕を模したモンスターエナジーのロゴが各部に貼られ、ボディカラーを含め数々の特別な装備や仕様が採用されている。

モータースポーツのファンには改めて説明するまでもなく、MotoGPでYZR-M1を駆り輝かしい成績を収めたのは、2021年で惜しまれつつ現役を引退したバレンティーノ・ロッシだ。キャリアの大半をヤマハのワークスとして過ごした彼の活躍を、長年にわたって応援し続けてきたTETUさん。その傾倒ぶりは細部のドレスアップによく現れている。

エンブレムの脇にはロッシのサインと代名詞であるゼッケン「46」のステッカー、そしてフロントフェンダーにはロッシの愛機であるYZR-M1のステッカーが燦然と輝く。よく見ると「M1」の文字は白にグレーの影が付いたデザインとなっており、TETUさんによるとこれがヤマハの公式ステッカーだとか。

さらにボディの後方へ視線を移してみよう。595と上下に並んでいるのはMotoGPでヤマハのワークスチームを運営する、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのエンブレムだ。ちなみにYZR-M1のステッカーと同じく、コチラもレプリカではなく公式とのこと。

ただでさえ稀少な限定車を手に入れただけでは飽き足らず、バイクやモータースポーツへの愛情を注ぎ込んで自分らしさを表現する。TETUさんがリスペクトしてやまないロッシはMotoGP参戦中からWRC(世界ラリー選手権)に出場し、F1ではフェラーリのテストに参戦するなど4輪モータースポーツでもその名を轟かせ、2022年末にはBMWとワークスドライバーの契約を結ぶことが発表された。

そんなハイレベルな二刀流ぶりにTETUさんが刺激を受けないわけがない。愛するアバルト595モンスターエナジーYAMAHAとのカーライフを継続しつつ、もう一度バイクを手に入れて走り出す日はそう遠くないかもしれない。

フィアット「500ツインエア」/街乗りメインのカスタムが個性的で目を引く

かつて存在した仙台ハイランドレースウェイで、軽自動車による耐久レースを楽しんでいた加藤さん。仲間たちと力を合わせて数時間後のチェッカーを目指す面白さは色褪せないものの、現在モータースポーツ活動は休止中でそれに代わる趣味として楽しんでいるのが登山、そして愛車フィアット「500ツインエア」と過ごすスローなカーライフだ。

レースをともに戦っていた相棒のアルトワークスを彷彿させる、コンパクトなボディを与えられたホットハッチ。サーキット走行を目的としたチューニングとは異なるが、細部に至るまでクルマ好きとしてのコダワリが詰まっている。

最大のアピールポイントだと加藤さんが話すのは、ノーマルの15インチからあえて小径化させた13インチのホイール。さらに国産の旧車を中心として根強い人気を誇るロングセラー、SSRのゴールドメッシュをチョイスするところも通だ。センターキャップのみフィアット純正を使用している。

組み合わせたタイヤはエコロジーで知られるヨコハマのブルーアース、サイズは175/70-13で肉厚なサイドウォールも個性的で人目を引く。インチダウンは他人と被りにくいカスタムなうえ、静粛性や燃費のよさに加えて路面からの入力がソフトになるため乗り心地も上々。街乗りがメインの愛車にはまさしくベストな選択といえるだろう。

小さな部分だが気に入っているのは給油口で、キャップをクロームメッキ仕様に変更している点。フロントフェンダーの上部にあしらったイタリア国旗のエンブレムと併せて、時として単調に感じることもあるホワイトのボディに適度なアクセントを与えてくれている。

もうひとつは車体の後部だ。国産車や輸入車を問わず他グレードから純正パーツを流用するのは、今も昔もチューニングやドレスアップの王道といっていい。加藤さんも例に漏れずデザインが気に入った限定モデルのリアガーニッシュを手に入れて交換、右サイドにあるワンポイントでグリーン/ホワイト/レッドの国籍マークも印象的だ。

0.1秒のタイムをストイックに追求していた時代とは対極に思えるが、目的に合わせてクルマをカスタムしていくプロセスは変わらない。長年にわたってモータースポーツに情熱を傾けてきた加藤さんだからこそ、肩の力を抜いたユルさのあるクルマ遊びが心地よく感じられるのかもしれない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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