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BMW新型「XM」は新たなるドライビングカー! 長距離でわかった23インチを履いても「Mマジック」は健在でした

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: タナカヒデヒロ

  • 最高出力489ps/最大トルク650Nmの4.4L V8ツインターボを搭載。145ps/280Nmのモーターを組み合わせ、システムトータルで653ps/800Nmを発揮する
  • リアバンパー内に縦に配置された、六角形のMデュアル・エキゾースト・テールパイプが特徴的
  • オンロード走行性能を高め、サーキット走行までも可能とした、プラグインハイブリッドSUV。Xモデル初のM専用モデルでもある
  • リアのBMWエンブレムはリアウインドウの左右上部に配されている
  • フルレザー・メリノ・シートを標準装備。前席にはベンチレーションやマッサージ機能も備え、快適性も高めている
  • 後席にはゆったりとくつろげるMラウンジ・コンセプトを導入。ルーフライニング表面にイルミネーションも施されている
  • ラゲッジ容量は通常527L、後席を倒せば最大1820Lまで拡大する
  • 国内仕様は23インチホイールを標準装備。タイヤサイズは275/35R23(フロント)、315/30R23(リア)となる
  • インテリアは他のMモデルと基本を同じくするデザイン。カーブド・ディスプレイを採用している
  • フロントマスクは八角形のグリルとツインサーキュレーター&ダブルライトを採用

BMW XMで東京~京都を長距離試乗

時代に合わせてSUVスタイルで登場した、約半世紀ぶりとなるBMW M専用モデルの「XM」。現代の「ハイパフォーマンススポーツ」を日本のさまざまな道で試乗しました。大型SUV界にあって異質なフィール、その乗り心地とは?

M専用モデルがSUVである必然

キドニーグリル、XMに極まり! と思っていたらキドニーそのものがフェイスになったBEVの「ノイエクラッセ」まで登場するに及んで、なるほど一連のデカバナデザインは周到な準備だったかと今にして思う。

それはともかく、BMW M社の幹部によればXMの主なターゲット市場はアメリカと中国で、この2つで目標販売台数の半数を占めるらしい。中東や韓国がそれに続く。日本はその次か、次の次あたりらしい。

だからと言って何も「M1」以来となるM専用モデルをSUVにしなくても……。ドイツプレミアムブランドで高性能スポーツカーを持たない(「M8」はGTだ)M。ライバル(AMGには「GT」がある。アウディスポーツの「R8」はそろそろ終わるけど)たちのような高性能スポーツカーを見たかったのに。

その理由も件の幹部に聞けばじつにそっけない返事だった。「SUVが昔のセダンのように一般的なクルマになったから」。セダンが一般的な乗用車であった70~80年代にはクーペやスポーツカーといった背の低いクルマが憧れの的だった。付け加えて一言。「それにM3 CSLはどうだ? 限定モデルだけど……」。いや、まぁ、そうなんですけどね。

もっともXMも最初からM専用として開発されていたわけではなかった。当初は「X8」として企画されていたもので、超大型高級SUV市場におけるスペシャリティ=クーペモデルのニーズを考えたとき、最上級モデルに人気が集中するのは必定で、だったらハナからM専用として特別感を出し高く売った方がビジネスになるという目算だ。それゆえ、パワートレインは1種類のみ。スペック違いでスタンダードとレッドレーベルの2グレード構成としている。後者はJMSで日本発表されたばかり。

この春にアメリカはアリゾナ州で乗って以来、半年ぶりにXMと対面する。さすがに日本の道路上で見るとでかい。ハナもでかけりゃ図体もでかい。異様なオーラを放っている。注目度が凄まじい。

アリゾナでは最もスポーティな仕様の22インチモデルに試乗し、その算盤を転がしているようなソリッド感あふれる乗り心地に驚いたものだったが、日本のプレスカーはさらにその上の23インチを履いている。アメリカの道では22インチより乗り心地がいいと言われていたのだが、果たして……。

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