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ポルシェ新型「カイエン ターボE-ハイブリッド」に試乗! 日欧の最上級グレードは「GT」(2790万円)ですが、米中では「ターボGT」がラインアップのなぜ

ポルシェ新型「カイエン ターボE-ハイブリッド」に試乗! 日欧の最上級グレードは「GT」(2790万円)ですが、米中では「ターボGT」がラインアップのなぜ

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: ポルシェジャパン

  • GTパッケージは車高を10mm低く設定、シャシーとコントロールシステムには専用チューンが施される
  • GTパッケージはフロントセクションのアクセントやホイールアーチなどをブラックとした
  • GTパッケージはターボGT由来となるチタンエグゾーストシステムのテールパイプを装備
  • メーターパネルには走行モードなども表示可能
  • センターディスプレイに各種情報を集約させることで、物理スイッチを減らしている
  • GTパッケージにはスポーツシートを標準装備
  • こちらはターボ E-ハイブリッドクーペ。高解像度HDマトリックスLEDヘッドライトを標準装備とした
  • サスペンションの伸側と縮側を別々に調整することができるアダプティブエアサスペンションを装着
  • トップグレードらしく、ターボ E-ハイブリッドには、2023年4月に発表されたすべての新機能が備わっているという
  • 739ps/950Nmのシステム合計出力を誇るパワーユニットは、GTパッケージでも変更されていない
  • 自立型曲面デザインのメーターディスプレイと12.3インチのセンターディスプレイを採用。助手席側に配置されるパッセンジャーディスプレイもオプションで用意された
  • 日本でも2023年8月に発表され、車両価格はターボE-ハイブリッドが2342万円(消費税込)、ターボE-ハイブリッドクーペが2400万円(消費税込)、ターボE-ハイブリッドクーペ GTパッケージ2790万円(消費税込)となる

カイエンの新たなフラッグシップモデルにバルセロナで試乗

2023年4月に3代目のマイナーチェンジが行われたポルシェ「カイエン」に、2種類のプラグインハイブリッドが追加されました。その中でも「カイエン史上最もパワフル」とうたわれる「ターボ E-ハイブリッド」をスペインで試乗。試乗車のほとんどがクーペボディでしたが、それには理由がありました。

3種類のPHEVをラインナップした基幹モデル

ポルシェを代表するモデルはと問われれば、多くの人が「911」と答えるだろう。しかし、現在、ポルシェのビジネスを支える屋台骨はSUVであり、カイエンだ。

初代カイエンが登場したのは2002年のこと。それまでのポルシェは911と「ボクスター」のみのラインナップで、年産約5万5000台規模のメーカーだった。それがポルシェ初のSUVカイエンの登場を機に大きく成長を遂げることになる。

2021年の年間販売台数はついに30万台を突破。コロナ禍においても右肩上がりのセールスを記録し翌年も2年連続で30万台を超え、1位がカイエン、2位が「マカン」と、販売台数の半数以上をこれらSUVモデルが占めている。

ポルシェはスポーツカーづくりを継続していくために、SUVをつくるというビジネスモデルを構築した。それがいま世のスーパーカーメーカーやラグジュアリィカーメーカーにおいても、あたり前の戦略になっていることはご存知のとおりだ。

2023年4月の上海モーターショーでカイエンの新型がワールドプレミアされた。この新型は2018年に登場した3代目のいわゆるマイナーチェンジ版だ。しかし、ポルシェ自らが「史上、最大級の広範な製品アップグレード」とうたうだけあって、変更点は多岐にわたる。

ポルシェの流儀のひとつに、モデルバリエーションの多様さがある。911を例にみると、ベースにはじまり、SにGTS、さらにはRRと4WDの駆動方式やクーペやカブリオレといった車型の違いもあって、ホームページにあるモデル数を数えてみると26にもなる。

カイエンももちろんその例に漏れない。ベースにはじまり、S、ターボ、GTSと拡充していくのが通例で、ボディタイプはSUV(標準)とクーペの2種類がある。しかし、カイエンはいま電気自動車への移行期でもあり、少しばかりモデル展開が複雑になっている。

導入当初は3L V6の「カイエン」、それをベースとしたPHEV(プラグインハイブリッド)の「カイエンE-ハイブリッド」、4L V8の「カイエンS」が発表された。そして今回新たに2種類のPHEV、「カイエンS E-ハイブリッド」と「カイエンターボE-ハイブリッド」が追加された。これにより新型カイエンには3種類のPHEVモデルが設定されたことになる。

「カイエンE-Performance」と呼ばれる3種類のPHEVモデルが搭載するモーターおよびバッテリーなどはいずれも共通のもの。モーター出力は先代比で30kW増の130kW(176ps)、モータートルクは460Nm、バッテリー容量は17.9kWhから25.9kWhに増大したことで、電気のみによる航続距離は最長90km(WLTPモード)に到達する。

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