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今こそV8! ランドローバー新型「ディフェンダー」はオンロードでは高級サルーンのような乗り心地でした

今こそV8! ランドローバー新型「ディフェンダー」はオンロードでは高級サルーンのような乗り心地でした

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

  • ランドローバーのディフェンダー2024年モデルが登場
  • 70年近く生産された先代のモデルから、さらに重厚感を増したエクステリア
  • 現代的かつ高級感のあるものに仕上がったインテリア
  • しっかりとした手応えを伝えるステアリングの正確さがコーナーでは大きな魅力となる
  • 高級なレザー素材を用いた室内
  • スイッチ類はステアリングに集約されていて、操作性も良好
  • 電源類も充実していて使いやすい仕様。快適なドライブに寄与する
  • パドルシフトで積極的にドライブを楽しむこともできる
  • 最新のインフォテインメントシステムである「Pivi Pro」を装備
  • 居住スペースもセカンドシートまでは窮屈な印象などない快適な移動空間だ
  • アウトドアのギアも充分積載できる広さのラゲッジスペース
  • 後席を倒すと、フルフラットにして使うこともできる
  • 5LのV型8気筒スーパーチャージドエンジンは、最高出力が525ps、最大トルクでは625Nmを発揮
  • 8速ATとの組み合わせでにより重量級のボディを0‐100km/hは5.4秒で加速する
  • DEFENDERのロゴが入ったホイール
  • 試乗車のV8には、エアサスペンションが装備されている
  • ボディにはV8のバッジが装着されている
  • 直線基調のボディスタイル。重厚感は先代モデルよりはるかに強くなった
  • リアサイドウインドウやスペアタイヤを背負ったリアセクションの造形にも、かつてのスタイルとの共通点を感じることができる
  • 現代的かつ高級感のあるものに仕上がったコクピット
  • ボディサイズは全長5018mm×全幅2008mm×全高1967mm、ホイールベースが3022mm
  • ライバルと比較してもまったくハンデを感じさせないスペックを誇るエンジンを得た1台

力強さが高まったディフェンダー

ランドローバー「ディフェンダー」は1948年から生産が続けられてきた伝統のオフロードビークルです。今回試乗したのは、ディフェンダーの新型ラインアップの中では2番目の大きさを誇る「110」の2024年モデルに加わったV8モデルです。

伝統のオフロードビークルの新型が登場

イギリスのランドローバー社が生産するディフェンダーは、その前身であるランドローバー・シリーズにまで時間をさかのぼるのならば、じつに1948年から生産を続けてきた(一時その生産が行われなかった期間もあったが)伝統のオフロードビークルだ。

ディフェンダーの車名が掲げられるようになったのは、それから40年以上もの時間を経た1990年のこと。ランドローバーからよりコンパクトなオフロードビークルである「ディスカバリー」が誕生したことで、それまでのホイールベースをインチで表した「90/110/127」というシンプルなモデル名から、新たに「ディフェンダー90/110/130(ホイールベースは127インチで変わらない)」というネーミングを得たのが始まりである。そのディフェンダーがフルモデルチェンジを受けて新型へと進化した時の衝撃はあまりにも大きかった。それは2019年秋に開催されたフランクフルト・ショーでのことだった。

今回試乗したのは、この新型ラインアップの中では2番目の大きさを誇る110の2024年モデルに加わったV8モデル。正確には5LのV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンを525psの最高出力で搭載した、ライバルと比較してもまったくハンデを感じさせないスペックを誇るエンジンを得た1台である。

デザインも快適性もさらに良くなった

新型ディフェンダーのエクステリアは、70年近く生産された先代のモデルから、さらに重厚感を増すと同時に、そのディテールにはさまざまなアイコンが採り込まれている。直線基調のボディスタイルは、いかにもあらゆる用途に使用するための、キャビンからの見切りの良さを想像させ、リアサイドウインドウやスペアタイヤを背負ったリアセクションの造形にも、かつてのスタイルとの共通点を感じることができる。

その重厚感は先代モデルよりはるかに強くなり、あえてこのディフェンダーをSUVではなくオフロードビークルと呼ぶのであれば、その力強さは明らかに高まった。フルモデルチェンジとしては、まずはこのデザインだけでも大成功といったところだろう。

全長5018mm×全幅2008mm×全高1967mm、ホイールベースが3022mmというボディサイズは、一瞬市街地を走り出すには躊躇してしまう数字だが、じっさいの取り回しは、前で触れた視界の良さもあり大きな負担ではない。キャビンの広さも十分に得られており、高級なレザー素材を用いたことや、最新のインフォテインメントシステムである「Pivi Pro」を装備したことなどで、一気に現代的かつ高級感のあるものに仕上がった。居住スペースもセカンドシートまでは窮屈な印象などない快適な移動空間だ。

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