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苛烈を極めるプレミアムSUV戦争のきっかけとなったクルマは? 現在までの高級ブランドの動きをまとめました

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Ford/General Motors/タナカヒデヒロ/神村 聖/AMW編集部

  • ロールス・ロイスのSUVカリナン
  • ポルシェ新型「カイエンターボ Eハイブリッド」
  • ウルス ペルフォルマンテの車両価格(消費税込)は、3499万8464円
  • 高性能仕様として新たに設定されたウルス ペルフォルマンテ
  • ベンテイガ EWB アズール ファーストエディション
  • フラッグシップのレンジローバーと同じ、ランドローバー最新のアーキテクチャー「MLA-Flex」を採用した
  • 華美な要素が一切ないレンジローバーだが、これこそが究極のラグジュアリーの境地だ
  • マセラティ グレカーレ
  • BMW XM
  • 世界限定100台、日本限定31台の「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC Edition 100」
  • ボディサイズは全長5205×全幅2030×全高1838mm
  • リンカーン ナビゲーター
  • キャデラック エスカレード
  • トヨタの新型センチュリー

SUVでしのぎを削る自動車業界

今や猫も杓子もSUVというような時代になってきて、スーパーカーメーカーも超高級カーブランドからもSUVが登場しています。そんなSUV全盛の時代の始まりはいったい何だったのか。その端緒と潮流を振り返ってみましょう。

プレミアムSUV市場開花の端緒

続々と魅力的なニューモデルが登場するプレミアムSUVの市場。そもそもこの市場が最初に誕生したのはアメリカで、1997年に販売が開始されたリンカーン「ナビゲーター」や、翌1998年にそのライバル車として投入されたキャデラック「エスカレード」などが、先陣を切ってプレミアムSUVの世界を現実のものとした。

初代エスカレードは、シボレー「タホ」(GMC・ユーコン・デナリ)をベースに簡単な化粧直しをした、やや高級SUVとしての魅力には乏しいモデルだった。しかし、その反省を踏まえてわずか1年後に発表された第2世代のエスカレード以降は、その品質や装備内容、専用設計のエンジンなどの採用で商品性を大幅に高め、アメリカを象徴するプレミアムSUVとして君臨したことは記憶に新しい。

そのような動きを、アメリカを巨大な輸出市場とするヨーロッパのメーカーが見逃すわけはなかった。最初にアクションを起こしたのはポルシェで、ポルシェ自身はプレミアムSUVではなく「新しいスタイルのスポーツカー」とポジショニングした「カイエン」を2002年に発表。それはやはりプレミアムSUVの市場へと進出を狙っていたVWとの両社で開発費用を分担した、きわめて戦略的なモデルでもあった。

もちろんポルシェのエンブレムを掲げるに至っては、オフロード性能に至るまでのパフォーマンスは高く確保される必要があった。じっさいカイエンのセールスはデビューから非常に好調に推移し、ポルシェの経営にも大きな追い風を生み出した。

ポルシェに続いてイギリスメーカーが出揃う

その後もプレミアムSUVの市場には、さまざまなモデルが投入されていった。ポルシェと同じVWグループからは、カイエンと同じ2002年に「トゥアレグ」が。またアウディからは2005年に「Q7」、2019年にはフラッグシップSUVとなる「Q8」といった具合に、である。

そして時間は若干前後するが、2015年にはあのベントレーからも6LのW型12気筒エンジンを搭載する(後にV型8気筒モデルも追加される)「ベンテイガ」が誕生。この時にベントレーが宣言した、「ベントレーはベンテイガによって、プレミアムSUVの世界を再定義する」というコメントは、あるいはその後さらに高級で高性能なモデルが生み出される直接の動機となったのかもしれない。

ではそれに対する各社の回答はどうだったのか。まずは同じイギリスの名門、かねてからオールパーパスの4WD車、そしてもちろんハイエンドのSUVとしての最高評価をわが物にしてきた、ランドローバーの「レンジローバー」はどうか。

レンジローバーは2012年にオールアルミニウムモノコックを採用し、重量を先代モデルから420kgも削減した4代目となる新型を発表済み。堂々とベンテイガのデビューを見守った。さらに2018年になると、ベントレーにとっては直接のライバルともいえるロールスロイスから、まさに別世界ともいえる乗り心地が演出された「カリナン」が誕生。ウェールズのセント・アサンに新設された工場で生産されることが決定した「DBX」で新たな市場開拓を狙うアストンマーティンともども、ついにイギリス・ブランドからプレミアムSUVが出揃うことになったのは嬉しいところだ。

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