公道復帰を果たして今も積極的に楽しむ
「もちろん手放すつもりはありませんでしたが、ただ時間だけが過ぎ去りました。クラシックカーを整備する工場はありましたが、かなりの金額になるのではと思い込んでいたのもあります」
その後、ボルボを中心に整備をしている小島商会の存在を知り、2003年に車検取得、約15年ぶりにPV544は公道復帰を果たしたのだ。
そして2007年ごろから、呉さんはヒストリックカーラリーや各種展示イベントに積極的にPV544を持ち出して楽しんでいるという。
「父が乗っていた当時を知っている多くの方々から声をかけられることも多いのですが、もっと父と、このクルマのことを話しておけば良かったなと思う今日この頃です」
PV544を通じて、父・章二さんの友人や、知り合った方々から、自分の知らなかった当時のさまざまな話が聞けるのも嬉しいと語る。
ボルボのクラブの仲間たちとのツーリングや、月1回のオンラインミーティング、リバイバルカフェでのボルボミーティングといった定例イベントに加えて、こうしたラリーイベントも、これからも積極的に楽しんでいくという呉さん。
半世紀を超えた親子2代のPV544とのヒストリーはこれからも、さらに紡がれていくだろう。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)















































