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なぜEVでレース?「全日本 袖ヶ浦EV 55kmレース大会」に参戦したドライバーに楽しさを聞いてきました【JEVRAシリーズ開幕戦レポート】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

ガソリン車とEVの違いを体感できました

テスラ・モデル3がメインとなるクラスであるEV-2クラス(モーター出力250kW以上400kW未満)に初参戦となったYUU選手(GULF RACING)。もともと草レースなどを楽しんでいるなかで、ガルフレーシングのKIMI選手と知り合い、この3月にテスラ・モデル3が納車。それをきっかけにレースに誘われ、出場となりました。決勝レースでは終始アイオニック5Nとのバトルを展開し、会場を盛り上げていました。

レース後のコメントは下記の通り。

「楽しかったです。雨でしたが、テスラは安定しててそんなに怖さもなかったですし。ただ後半、バッテリーには余裕があったんですが、熱の影響からかパワーセーブに入ってしまって、残念ながらヒョンデの前に出られず、でした。ずっと全開で行けるレースとは違ってペース配分が難しいですね。今後もJEVRAレースに出る予定なのでもう少しEVを理解しようと思います」

5シーズン目の燃料電池車に乗る

飯田 章率いるAKIRA racingからトンシトウ選手がトヨタ ミライ(EV-Fクラス)で参戦しました。この車両は2021年シーズンにデビュー、2025年5シーズン目を迎え、これまで多くのレーシングドライバーがこのミライで参戦してきました。

今回この車両を走らせるトン選手は近畿大学で学生フォーミュラに携わっている現役大学院生。サーキットは走行会参加程度で、市販車のミライには乗ったことがあるものの、このレース仕様となったミライは初めて。まずは車両に慣れることと安全に走り切ることを目標に参戦となりました。

「ミライは車重が重いんですけどそれを感じさせない走りでシャシーもしっかりしてました。レースは、前半は良かったんですが、トップにパスされる際に、道を譲っていて後ろに追い付かれてしまって最終的にノートとのバトルに終始してしまいました。そのあたりの処理の仕方をもっとうまくできるようにならないといけないなと思いました。次戦も参戦させてもらえることになりましたので、今回の反省も含め次はもう少し良い成績を残せるようにしたいです」(トン選手)

クルマ好きが集まって車両をシェアしてレースを楽しむ

ナンバー付きの普通車や軽自動車など手軽に参加できるなレースがあります。それ以上に敷居の低いレースとしてこのJEVRAシリーズは存在しています。そこに目を付けた「MKproject RACING TEAM」は2023年の最終戦から日産 ノートで参戦をしています。

「MKプロジェクト」のチームを率いる三井亮氏が経営している「MKproject Factory(埼玉県入間市)」に出入りしているクルマ好きが参戦。2024年の第3戦からは2台体制で参戦しています。

これまで天田啓紀選手(2023 ラウンド6、2024 ラウンド2、2024 ラウンド6)、市川雅之選手(2024 ラウンド1、2024 ラウンド4)、望月裕司選手(2024 ラウンド3、2024 ラウンド5)、岩沢理久選手(2024 ラウンド4)、小川亜嵐選手(2024 ラウンド5)、岩沢理久選手(2024 ラウンド6)、そして今回は田島豊晴選手(2024 ラウンド3にも参戦)、坂下利明選手の2名で参戦。同チームからは計8名のドライバーがレース参戦を果たしています。望月選手のようにパリダカに参戦しているようなツワモノもいます。

今後はもう少しコンペティティブなレースもしていきたいということで、2台(日産 ノート)だけではなく、テスラ モデル3も投入を考えているとのこと。レース初心者にはノート、JEVRAレース参戦経験者にはテスラ モデル3という感じでさらにこのクルマ好きが楽しめる機会を増やしていきたいということです。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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