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イギリスのファッションデザイナーがボディに27色を配した初代L316型「ポール・スミス・ディフェンダー」を展示!

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

レストモッドモデルの「ディフェンダーV8ビスポーク」

そして3台目に控えしは、純白の「ディフェンダーV8ビスポーク」。「ランドローバー・クラシック」所属のスペシャリストチームが、初代ディフェンダーをベースとしてレストアとビスポークを施した、いわゆるレストモッドである。エンジンは405psを発生する、5LのV8自然吸気ガソリンを搭載。トランスミッションは8速ATに換装されている。

サスペンションは改良されたコイルスプリング&ショックアブソーバーを採用。ブレーキはフロント335mm/リア300mmのローターに4ピストンキャリパーが奢られる。

そしてビスポーク要素としては、専用色「フジホワイト」+ブラックのカラーコントラストで仕立てたボディに、アロイホイールもブラック仕上げ。「セコイアグリーン」のレザーインテリアには、レカロ社製のシートも設けられている。

史上最強・最高級のディフェンダー「110 OCTA(オクタ)」

と、ここまでは古き良きランドローバーと、その改良型である初代ディフェンダーが並んだが、このあともっとも奥まったスペースに置かれていたのが、今回唯一の現行型ディフェンダー。当代最新にして史上最強・最高級のディフェンダー「110 OCTA(オクタ)」である。

BMW由来の4.4L V型8気筒ツインターボガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッドはシステム総出力635psをマーク。8速ATとの組み合わせで、最高速度は250km/h、0-100km/h加速は4秒で到達するという、まさにモンスター級のパフォーマンスを発揮する。

そのかたわら、油圧連動式6Dダイナミクスサスペンションテクノロジーが、走行する路面を自動的に検知し、それに合わせてピッチやロールなどの車両姿勢を制御する。オンロード/オフロード問わず、卓越した走行性能を得ている。

また、オーバーフェンダーの採用によって車幅が約68mmワイド化されたほか、現行ディフェンダー最大の33インチ径のタイヤを装着。車高も28mm高められたことで、通常のモデルでは90cmとされていた最大渡河水深が、市販車としては史上最高となる1mまで到達したとのことである。

今回「ディフェンダー」ブースに展示された4台は、いずれもアイコニックなモデル。そして、オートモビルカウンシル当初のモットー「Classic Meets Modern」を、まさしくブース全体で体現したことになったのである。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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