レストモッドモデルの「ディフェンダーV8ビスポーク」
そして3台目に控えしは、純白の「ディフェンダーV8ビスポーク」。「ランドローバー・クラシック」所属のスペシャリストチームが、初代ディフェンダーをベースとしてレストアとビスポークを施した、いわゆるレストモッドである。エンジンは405psを発生する、5LのV8自然吸気ガソリンを搭載。トランスミッションは8速ATに換装されている。
サスペンションは改良されたコイルスプリング&ショックアブソーバーを採用。ブレーキはフロント335mm/リア300mmのローターに4ピストンキャリパーが奢られる。
そしてビスポーク要素としては、専用色「フジホワイト」+ブラックのカラーコントラストで仕立てたボディに、アロイホイールもブラック仕上げ。「セコイアグリーン」のレザーインテリアには、レカロ社製のシートも設けられている。
史上最強・最高級のディフェンダー「110 OCTA(オクタ)」
と、ここまでは古き良きランドローバーと、その改良型である初代ディフェンダーが並んだが、このあともっとも奥まったスペースに置かれていたのが、今回唯一の現行型ディフェンダー。当代最新にして史上最強・最高級のディフェンダー「110 OCTA(オクタ)」である。
BMW由来の4.4L V型8気筒ツインターボガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッドはシステム総出力635psをマーク。8速ATとの組み合わせで、最高速度は250km/h、0-100km/h加速は4秒で到達するという、まさにモンスター級のパフォーマンスを発揮する。
そのかたわら、油圧連動式6Dダイナミクスサスペンションテクノロジーが、走行する路面を自動的に検知し、それに合わせてピッチやロールなどの車両姿勢を制御する。オンロード/オフロード問わず、卓越した走行性能を得ている。
また、オーバーフェンダーの採用によって車幅が約68mmワイド化されたほか、現行ディフェンダー最大の33インチ径のタイヤを装着。車高も28mm高められたことで、通常のモデルでは90cmとされていた最大渡河水深が、市販車としては史上最高となる1mまで到達したとのことである。
今回「ディフェンダー」ブースに展示された4台は、いずれもアイコニックなモデル。そして、オートモビルカウンシル当初のモットー「Classic Meets Modern」を、まさしくブース全体で体現したことになったのである。








































