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ハコスカの「GT-R」と「2000GT改」が見比べられた!希少な旧車購入者へ2つの提案

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 日産 スカイライン2000GT-R:ノーマルの状態をキープしているKPGC10型GT-R
  • 日産 スカイライン2000GT-R:KPGC10型GT-Rはオリジナルのホイールを装備
  • 日産 スカイライン2000GT-R:エンブレムからもノーマルであることを窺い知れる
  • 日産 スカイライン2000GT:チューニング仕様のほうには年式の新しいエンブレムを装着
  • 日産 スカイライン2000GT:ワタナベのホイールがいい雰囲気を醸し出している
  • 日産 スカイライン2000GT-R:リアウイングを装着しないシンプルなスタイル
  • 日産 スカイライン2000GT:オーバーフェンダーでワイドタイヤを装着
  • 日産 スカイライン2000GT:1971年式のKGC10型2000GTをベースとして各部をチューニング
  • 日産 スカイライン2000GT-R:状態のいいKPGC10型GT-Rは1972年式
  • プリンスガレージかとりのブースは常に賑わっていた
  • 日産 スカイライン2000GT-R:KPGC10型GT-Rはインテリアは良好なコンディションをキープ
  • 日産 スカイライン2000GT-R:S20型2L直列6気筒DOHC4バルブエンジンを搭載
  • 日産 スカイライン2000GT:シルバーのチューニング仕様は内装もスポーティ
  • 日産 スカイライン2000GT:排気量を2.7Lまで拡大したL20改エンジンを搭載。L型エンジンはカウンターフローを採用するためタコ足とキャブレターは助手席側にある
  • 日産 スカイライン2000GT:シルバーのハコスカはL20改2.7Lを積んでいるチューニングカー
  • 日産 スカイライン2000GT

2台のハコスカを展示

千葉県香取市にあるプリンスガレージかとりは、旧車を中心に稀少なクルマを数多く販売しているスペシャルショップです。オリジナルパーツや当時物の純正部品なども取り扱い、車両の買い取りやレンタルガレージも展開しています。今回は世界で人気の日産「スカイライン2000GT-Rハードトップ」と「スカイライン2000GTハードトップ」を紹介します。

ハコスカ用のFRP製外装パーツをリリース

「ホワイトが1972年式でオリジナルのKPGC10型のGT-R。シルバーがL20改を積んでいるKGC10型の2000GTハードトップのチューニングカーで、1971年式ですね」

往時にハコスカが積んでいた直列6気筒のL20型エンジンの排気量は2Lだった。展示車のシルバーのモデルに搭載しているパワーユニットは2.7Lまで排気量を拡大。吸排気の高効率化を狙って、45φのウェーバーキャブレターとタコ足マフラーを組み合わせている。

足まわりにはワタナベのホイールを奢り、車高調整機能付きサスペンションも装着。国産旧車におけるブレーキチューニングの定番アイテムとなるMK63キャリパーも取り付け、胸がすくような熱い走りを実現しているそうだ。

その一方で直列6気筒DOHC4バルブのS20型エンジンを搭載しているホワイトのKPGC10型GT-Rは各部が純正であることを大切にしている。あえて両車を展示することで、熱心な日産ファンにハコスカの楽しみ方を伝えていた。

メカニカルな部分をイジるだけではなく、プリンスガレージかとりでは、ハコスカ用のFRP製外装パーツもリリースしている。そのため、その気になればボンネット、トランク、フロントスポイラー、フロントパネル、フロントフェンダー、ライトカバー、オーバーフェンダー、リアウィング、リアアンダーパネル、カールトップカバーをFRP製にすることができる。

いまやKPGC10型GT-Rは天文学的な金額で流通している。KGC10型2000GTハードトップを購入し、エンジンやエクステリアを大々的にモディファイするのも一興だろう。とはいえ、いまでもノーマル状態をキープしているKGC10型2000GTハードトップは、もしかしたらKPGC10型GT-R以上に稀少かもしれない。いまやハコスカの愛称で知られる3代目のC10型スカイラインで、自動車趣味を満喫しようと思ったら多大なる軍資金が必要になりそうだ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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