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マラソンからラリーレイドへ転身!ステップアップを続ける廣橋選手の情熱

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • ターマックラリーは初めてということだったが「無理をせずがんばります」とコメント
  • 待ち時間の多いラリーとなったが、集中力を切らすことなく無事に完走
  • 2021年に入手したスズキ ジムニーでモンゴル、そして北海道を走っている(写真はシバレルラリー2025)。アフリカエコレースにもこの車両で参戦予定
  • 今回コ・ドラを担当した塙 将司選手は、2025年の全日本ラリー選手権JN-2クラスにスリー・ファイブ・モータースポーツから参戦中
  • 4つのSSが予定された「豊田しもやまラリー2025」では、多くの車両がリタイアする荒れた一戦となった
  • 国際C-Rライセンス取得のための国内ラリーに参戦。10戦を走り切るためダートもラリーもいける車両ということで入手したのがトヨタ デュエット
  • DE-5クラスに参戦するNo.51ブルーデュエット(廣橋 秀/塙 将司)
  • 10月ころまでにJAF公認競技10戦完走に向けて1戦1戦確実に戦っていくことになる

新人ドライバー廣橋 選手の挑戦

2025年5月25日(日)、JAF中部・近畿ラリー選手権 第1戦「豊田しもやまラリー」が愛知県豊田市で開催されました。大会史上最多となる75台がエントリーし、スバル「インプレッサ」や三菱「ランサーエボリューション」、トヨタ「GRヤリス」や「86」「ヴィッツ」など、さまざまなマシンが集結。なかにはトヨタ「セリカ」やダイハツ「コペン」、さらにはローバー「ミニ」といった意外な顔ぶれも並び、バラエティに富んだ大会となりました。そんななか、近年ではなかなか目にすることの少なくなったダイハツ「ストーリア」の姉妹車トヨタ「デュエット」で参戦した、ひとりの“新人”がいました。それが廣橋 秀選手です。

モンゴルの砂漠からラリーの世界へ

廣橋選手がラリーに興味を持ったのは、6日間で250kmを走破する過酷な「グレートモンゴリア・ゴビデザートマラソン」に出場していた2019年のことでした。SSERが主催する「ラリーモンゴリア」というラリーレイド競技と出会ったのです。

「ドライブも好きだし、今度は自分の脚ではなくクルマでモンゴルを走ってみたい」

と感じたことが、ラリーを志すきっかけだったといいます。

その後、スズキ「ジムニー」を入手し、コロナ禍を経て2023年に念願の「ラリーモンゴリア」へ初参戦。以降、2024年・2025年と継続して参戦予定で、他にも「アルタイアドベンチャー2023」や、国内のラリーレイド「シバレルラリー(北海道周回ラリー)」にも3年連続で出場するなど経験を着実に積んできました。

次なる夢は“アフリカの砂漠”

モンゴルを駆け抜けた廣橋選手の次なる目標は「アフリカの砂漠を走ること」。その実現のため、ターゲットとして定めたのが「アフリカエコレース2026(AER)」です。2026年1月25日〜2月7日に開催されるこの大会への出場に向けて、準備を進めています。

AER出場には「国際C-Rライセンス」の取得が必須。その取得条件には、JAF国内Aライセンスの取得と、JAF公認競技10戦の完走が必要です。つまり、国内ラリーでの実績が欠かせないのです。

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