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マラソンからラリーレイドへ転身!ステップアップを続ける廣橋選手の情熱

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

京都の名門「オサムファクトリー」で武者修行

国際ライセンス取得に向け、廣橋選手が相談に訪れたのが、京都にあるJAF公認クラブ「オサムファクトリー」。ここは、ラリードライバー・福永修選手が主宰するラリー界の名門ショップです。

今シーズンのスタート直前に入手した中古車両がトヨタ・デュエットです。廣橋選手はこのクルマでラリーだけでなく、ジムカーナやヒルクライムの練習会にも積極的に参加し、地道に経験値を重ねています。

豊田しもやまラリーで見せた“粘り”の完走

ラリーデビュー戦は、2025年4月26日に開催されたJAF中四国ラリー選手権 第1戦「MACラリーin久万高原」。FG-3クラス8位で完走を果たしました(コ・ドライバーはオサムファクトリーの山口大樹選手)。

そして「豊田しもやまラリー」には、コ・ドライバーには、2025年の全日本ラリー選手権JN-2クラスに参戦中の塙 将司選手を迎えるという豪華な布陣での出場です。筋トレが趣味の全日本ラリードライバーの塙選手と並ぶと廣橋選手がいかに華奢かよくわかります。

大会前夜の豪雨により、コースコンディションは一変。全75台のうち15台がリタイアするという過酷な展開となりました。そんな中、廣橋選手と塙選手のデュエットは「完走優先」を合言葉に、確実なペースで走行を続け、見事ゴールすることができました。

目指すは「全戦完走」、そしてアフリカの地へ

今後、廣橋選手は中部・近畿地区のラリーシリーズをすべて転戦し、全戦完走を目指していく予定です。すでに「いなべ東近江ラリー2025」を完走(DE-5クラス19位/総合48位)し、そして「やましろのくにRally2025」への参戦も予定しており、順調にステップアップを重ねています。

このまま経験を積んでいけば、年明けにはアフリカの大地を走るその姿が見られるかもしれません。

「元マラソンランナーが、クルマで砂漠を走る」

一見突飛にも見える廣橋選手の挑戦ですが、その背景には確かな思いと、着実な努力があります。モータースポーツが好きな人、冒険がしたい人、新しい何かに挑戦したい人。ラリーというフィールドは、そんなすべての人に開かれています。廣橋選手のような“異色の挑戦者”がいるからこそ、ラリーの魅力はますます深く、多様になっていくのかもしれません。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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