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自社で製造するミニバンで挑むラリー参戦!トヨタ車体TEAM NOAHの3年目の挑戦

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 社内デザイナーにがロゴを作成
  • 2025年のスケジュール。毎月のようにラリーに参戦
  • DE-5クラスNo.45トヨタ車体ヴィッツ(NCP131)に搭乗するのは高井義博/伊藤香菜子組
  • DE-5クラスNo.49 トヨタ車体ヤリス(MXPA10)は伊藤和馬/秋本祐輔組
  • メカニックももちろん社員で構成されている
  • ドライバーもメカニックも裾野を広げていき、ラリー活動に接する機会も増やしていきたい、と会社としても考えている
  • 大荒れとなった「豊田しもやまラリー2025」。コース上を競技車両がふさいだことで赤旗が出され、想定外の待ち時間が発生した
  • 当初はノアでの参戦予定だったが、利府戦の準備のため急遽ヴィッツのラリーカーをレンタル。高井/伊藤組
  • SS1とSS2がドライブスルーとなった上にSS3はリタイアで結果が残せなかった高井/伊藤組
  • TGRRC利府となる次戦は伊藤/秋本組はドライバーとコ・ドラを入れ替えとなる
  • クラス18位でとりあえず完走をした伊藤/秋本組
  • 地方戦とラリチャレをノアとヤリスの2台体制で参戦をしていくトヨタ車体チーム
  • トヨタ車体TEAM HIACE(喜多見孝弘/浦 雅史組)は全日本ラリー選手権オープンクラスに参戦中

ミニバンを製造するトヨタ車体がラリー地区戦に参加!

ハイエースやアルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシー、そしてランドクルーザーなどの製造を担うトヨタ車体。同社は1995年に「TLC(チーム・ランドクルーザー)」を立ち上げ、以来、ダカールラリー市販車部門への挑戦を続けています。その一方で、社内チームによる国内ラリー活動も展開していることを紹介します。

ハイエースからノアへ!社内チームの挑戦は3年目に突入

トヨタ車体の社内チームは、2023年に「トヨタ車体TEAM HIACE」として活動をスタートし、2024年からは「トヨタ車体TEAM NOAH」と名称を変更。社内で開発・生産しているハイエースやノアを使い、ラリー競技に参戦しています。

このチームのドライバーとしてステアリングを握るのは、2021年から全日本ラリー選手権にハイエースで参戦している「CAST RACING」の喜多見孝弘選手。そしてコ・ドライバーの浦 雅史選手をはじめ、チームスタッフはすべて社内メンバーが担っています。活動3年目を迎え、スタッフたちも次第に実戦の現場に慣れ、安定した体制が整いつつあります。

豊田しもやまラリーはレンタルマシン2台体制で挑戦

2024年、トヨタ車体チームは「豊田しもやまラリー(中部・近畿地区第1戦)」に2台体制で参戦しました。ただし、今回ラリーに使用されたのはハイエースやノアではなく、ヤリスとヴィッツのラリーカー。いずれもレンタル車両での出場です。

じつはノアでの参戦が予定されていましたが、翌週に控えた「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ(TGRRC)利府戦」に向けた整備のため、今回は車両を温存。代車での出場となったのです。

DE-5クラスにエントリーしたのは以下の2組

No.45 トヨタ車体ヴィッツ(NCP131):高井義博/伊藤香菜子組

No.49 トヨタ車体ヤリス(MXPA10):伊藤和馬/秋本祐輔組

この4人はいずれも、2023年のTGRRCで「トヨタ車体TEAM NOAH」として参戦した経験を持つメンバー。高井/伊藤組は高岡万葉戦に、伊藤/秋本組はびわ湖高島戦にそれぞれ出場しています。

ラリー推進体制の強化と“人づくり”への想い

チームを率いるのは藤澤 隆さん。ラリー活動を本格化するため、社内の体制づくりにも尽力してきました。

「もともとは業務の一環として活動していましたが、どうしても片手間になってしまうことがありました。今は開発統括部に“ラリー推進グループ”を設け、組織的にラリーに取り組めるようにしています。テストコースでの練習や社内講座の開催など、活動の幅も広げ、今シーズンは全日本ラリーにハイエース、地方戦やラリチャレにはノアとヤリスで挑戦を続けていく予定です」

そんな藤澤さんの言葉どおり、今回の豊田しもやまラリーは、チームとしての経験値を高める貴重な場となりました。

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