会場周辺のガソリンスタンドは燃料売り切れになるほどの大盛況
2025年に第21回目を迎えたヨーロッパ最大のアジア車イベント『ライスブレンネン』を訪れたモータージャーナリストの池ノ内みどりさん。4日間に渡って開催された同イベントに集まった数千台規模、というとんでもない数の日本車にビックリ!最終日は帰路にあるガソリンスタンドで驚きの光景が⁉︎
日本の自動車業界に知ってほしい若い日本車好きドイツ人の存在
ライスブレンネンのイベント規模は、日本人としても想像を遥かに上まわる数の日本車で埋め尽くされます。最近のモデルもちらほら見掛けますが、その大半が旧車です。アメリカやイギリスでの日本車熱が高いのはウワサでは聞いていましたが、まさかドイツでこんなに人気だとは誰が思ったでしょうか?!
クルマを通してこんなにも日独の国際交流が盛んだとは、両政府関係者の方もビックリでしょうね。両国は共に自動車産業が国の第一の産業と言っても過言ではありません。日本の自動車文化や技術を尊敬し、いまも大切に自らの手で整備しながら日本車を乗り続ける若者がドイツにもいることを、日本自動車業界や政府の方も積極的に興味を持っていただけたら嬉しいです。
最終日の撤収後は帰路につくみなさんを撮ってみました。どんどん流れて来るのは右も左も日本車だらけ。稀少車や公道走行が不可能な車両は牽引して来ている人も多いですね。帰りの隊列に手を振りながら開催中には見付けられなかったステキな車両に出会えることもあります。
ひととおり皆さんを見送って私も帰宅前に給油をと思い、会場となったラウジッツリンクの目の前にあるガソリンスタンドに行くと、これまたエモい!ドイツでこんなに日本車だらけのガソリンスタンドは他にあるでしょうか。

ドイツの日本車好きの隊列走行にうっとり
ドイツの一般的なレギュラーガソリンE95 Superという種類のガソリンが、なんとすべての給油塔でカラの表示が出ていてビックリ。アウトバーンに乗ってから給油するととんでもなく高価ですから、アウトバーンの入り口手前にあるここで給油して帰りたいと、私もそう思って立ち寄ったのですが……。店員に伺ってみると、ディーゼル以外だったらどれを給油しても大丈夫とのことでしたので、オクタン数値が少し低いですが、その分若干安いE10を満タンに給油しました。
ガソリンスタンドのレストランで食事をしていたお婆さんたちは、この大量の日本車の登場に物凄く驚いていました(笑)。エモいのは、まだ続きます。帰り道のアウトバーンでも『頭文字D』や『私をスキーに連れて行って』に出てくるような車両が、走行車線をキチンと隊列を組んで走っている様がとてもカッコイイんです!道中には会場でお知り合いになったオーナーさんと一瞬平行で走って手を振り合ってお別れしたり。
R34を牽引しているオーナーさんが前の遅いクルマを追い越ししたそうだったので、場所を開けて差し上げたら、窓から手いっぱい振ってフラッシュライトで“ありがとう”を示してくれました。きっと私が途中までそのR34(その前後のお友達らしき方々はR32とZ34)の後ろにぴったり着いて、美しい姿にうっとりしながら走っていたのを、バックミラーで見ていたのでしょうね。旧車の多くはいまのクルマほどトルクがない上、エアコンなしで乗っているオーナーも多く、窓を開けてのんびりと隊列を組んで帰るのも頷けます。
みなさんの車列を後ろから、また横に並びもあったりして明菜やユーミンを流しながらさらにテンションマックスで帰路につきましたが、早くも来年の訪れがとても楽しみです!














































































