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鈴鹿サーキットでギネス更新!ホンダ「S660」832台パレードが世界記録に認定

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 記念すべきイベントにやってきた参加車。家族で2台に分乗してやってきたという人も
  • S660の開発者もこの記念すべきイベントに集結し、もちろんこのパレードにも参加
  • 鈴鹿サーキット交通教育センターの敷地内に色分けして駐車するS660
  • パレード走行を前にホームストレートに並ぶS660。コース側に6列、ピットロードに3列、車間距離1mできっちり駐車してもホームストレート1本分が埋まる
  • パレードを先導するのは交通教育センターで使用しているS660
  • この秋は雨がちな週末が続いていたが、この日は天気も良く逆バンクからは伊勢湾がきれいに見えた
  • ギネスワールドレコーズ公式認定員の審査により会場で832台のホンダS660による「最大のホンダ車パレード」が認定。主催者は表彰台で開発者らとともにこれを祝った
  • それぞれがカスタマイズしており、同じクルマが1台もない?
  • 白と黄色のボディカラーの車両が非常に多いが、レアなボディカラーの車両も集団で走行

S660発売10周年を記念して記録更新への挑戦

2025年11月15日、三重県の鈴鹿サーキットに全国のS660が集まり、ホンダ車による最大パレードのギネス世界記録に挑戦しました。この挑戦はS660発売10周年を記念してオーナーズクラブが立ち上げたもので、参加者は早朝から集合して準備に励みました。整った進行のもと、S660はコースをそろって走り抜け、832台による新たな記録が正式に認定されました。

ギネスが認定するパレード走行はじつは難しい!

「最大のホンダ車パレード」は、2010年5月9日に栃木県芳賀郡にあるツインリンクもてぎ(現:モビリティリゾートもてぎ)で、「MEET THE BEAT!」に参加したホンダ・ビート569台がオーバルコースをパレード走行してギネス世界記録に認定されています。ちなみにこういった単独車種のパレードランは他車種でも行われていて、2022年の9月にイタリアのモデナ・サーキットでマツダ・ロードスターが707台のパレードランで記録を樹立したこともあります。

S660発売10周年となる2025年に記録を作るため、S660のオーナーズクラブ「S660 Chubu Community」が主催し、前述のビートが樹立した「最大のホンダ車パレード」の記録を塗り替える今回のチャレンジが企画されました。

好天に恵まれた当日は、早朝から続々とS660が鈴鹿サーキット交通教育センターにやってきました。参加車両は色分けして駐車。S660の車列がカラフルな帯のように見えます。

午前中にS660の開発者によるトークショーが行われ、そして午後1時には全車がサーキットの国際レーシングコースへ移動しました。コースに入るだけでも、約800台もの車両が移動するのでも、すごく時間がかかります。1時間以上の時間を要してホームストレート及びピットロードに全車が並び終わりました。

午後2時半からブリーフィングが行われ、パレードの定義と走行に関する注意事項が参加者に伝えられました。具体的には、車間距離を空けすぎない、事前にトイレをすませてほしいとか。そんな些細なことですが、走行を開始するときに車両にオーナーがいなかったり、車間距離が空きすぎて車列が長く全車がコースに入ることができなくなってしまったり、車列が整わずコース上に停車するなどがあると記録達成にはなりません。パレード走行というのは簡単そうに見えて、じつは難しいことがよくわかります。

S660が、車速は12km/h、車列は横3列、車間距離は10mと、隊列を崩さずに鈴鹿のコースを埋め尽くしてゆっくり走行している様は、まるで大河の流れを見ているようでもありました。2周のパレード終了後には、ギネスワールドレコーズ公式認定員の審査により会場で832台のホンダS660による「最大のホンダ車パレード(Largest parade of Honda cars)」は認定されて、ギネス世界記録は更新しました。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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