地域色が光るコース設定と誰もが参加できる気軽さ
第51回ソネット・ラリー in 日光は、いつ現れるかわからないチェックポイント(CP)まで、低速アベレージ指示のまま長くタイトな林道で続いていくコース設定もあり、気の引き締まる走行に対して「走りがいがある」と誰もが語っていた。
全5戦で組まれているシリーズ戦はイベントごとにご当地ならではのコース設定に特徴があるため、その個性を各戦でこなしていくというモータースポーツの醍醐味が楽しめる。確かに遠征ではあるが、道場破り的な「頼もう」参戦ではなく、すこぶる友好的な参戦なのだなあと思わせるのもデイラリーの良さだ。ちなみに蛭子/梅田組のエントリー車名は「デイラリー愛好会ハチロクトレノ」であった。
シリーズポイントには囚われずに各地で参戦することを楽しむ
蛭子さんは、販売開始年が1989年以前の車両とされるL(レジェンド)クラスに参加し、リザルトはわずか1秒差でのクラス2位。Lクラス勝者はホンダ シティを駆る小林勝美/山本芳男組であった。ライトウェイトスポーツとして一世を風靡したGA2型シティは、クロスミッションに軽々と吹き上がるSOHCエンジンを持つ。狭い山間路の低速走行維持には余裕がある性能で、小林/山本クルーのアベレージ走行で速度を保持するときに注ぐ集中力を、このマシンが支えていたと思われる。小林/山本クルーは今回でシリーズチャンピオンを決定することになったようだが、蛭子/梅田クルーは最終戦の第5戦「男女川(めのおがわ)ラリー」にも参戦する。シリーズポイントに囚われず、各戦での楽しみとともに歩むシリーズ達成に向かっているようだ。
全国から集う遠征組が支えるデイラリー文化の広がり
遠征組と言えば今シーズンの開幕戦、茨城県筑波山周辺での「がまツアー」には、岩手県から遠路はるばるスズキ ジムニーで参加した金野廣宣/門屋まゆみ組もいた。伝統のモンテカルロ・ラリーのスタート・ゴール地点であるモナコに、ヨーロッパ各地から参加クルマが集結する「コンセントレーション」という形態を彷彿とさせる参戦であった。表彰式では
「これからまた6〜7時間走り続けて帰りますので」
とのコメントとともに、にこやかに席上からひと足お先に帰路へ向かうクルーに、会場からは“お気をつけて”という喝采が送られていた。
ここ数年、千葉県や神奈川県でも関東シリーズに盛り込まれる予定のあるデイラリーが開催されている。関東戦に駆けつける全国からの参戦クルーが増えてゆく状況を裏返せば、歴史あるJAF登録クラブが全国各地にあることが引き金になり、味わいある津々浦々の峠などの競技ルートを手軽に楽しめるデイラリーの「全日本シリーズ戦」が組まれるのも、遠からずかもしれない。












































