英国内のフォード愛好家界隈では有名な個体
フォード エスコート メキシコは1970年11月に発表され、1975年初頭までに1万352台が生産されたといわれているが、このほど「The Iconic Sale at the NEC Classic Motor Show 2025」オークションに出品された個体は、1974年5月31日に英国内で初登録された右ハンドル仕様車。英国内のフォード愛好家界隈では著名な1台である。
印象的な「ル・マン・グリーン」のボディカラーで仕上げられたこのエスコートは、今回のオークション出品者でもある現オーナーは、2014年の購入後からパフォーマンスフォード愛好家のイギリス全国大会「AVOナショナルデー」に、毎回欠かすことなく参加してきた。
また「NEC Classic Motor Show」ではAVOブースを飾ったほか、AVOオフィシャルマガジン「HAVOC」にも、複数回にわたって登場。アント・アンステッド氏とマイク・ブリューワー氏が出演するディスカバリーチャンネル「Wheeler Dealer(日本版タイトル:名車再生!クラシックカーディーラーズ)」が、英国各地のカーショーにて展開したブースにもディスプレイされてきた。
さらに、子供たちのための慈善団体への募金活動を行うことを目的とする人気イベント「スポーティング・ベアーズ」の常連にして、もっとも人気のある乗り物のひとつとしても活躍している。
そして、2025年8月には次なるオーナーへの譲渡に向けて、エンジン再調整を含む機械的整備を実施。整備履歴ファイルには「MGAオートス」社発行の作業明細書が保管されている。現行の英国MoT車検は、2026年9月5日まで有効とのことである。
このエスコート・メキシコについて、アイコニック・オークショネア社では2万ポンド〜2万5000ポンド(邦貨換算約421万円〜約526万円)という、このモデルのマーケット状況を熟慮したと思われるエスティメート(推定落札価格)を設定。その補足説明をするかのごとく
「このメキシコのエスティメートは、提供内容から見て非常に競争力があります。1970〜1980年代のパフォーマンスフォードへの関心は衰える気配がなく、この時代を象徴する個性豊かなスポーツアイコンを愛するあらゆる愛好家にとって、この1台は誇るべき存在となるでしょう」
と、自社の公式オークションカタログ内にてアピールしていた。
そしてオークション当日、バーミンガムNECのホール2で行われた競売では、取り引きこそ成立したものの、その価格は非公開とされることになった。同じ「アイコニックNEC 2025」オークションに出品された「モンザブルー」の1974年式エスコート メキシコが4万500ポンド、別会社「クラシックカー・オークション」が同じく「NEC 2025」に付随して開催したオークションにおいても、1975年式の白いエスコートMk1メキシコが2万5875ポンドでそれぞれ無事落札されたことを考えると、上記のエスティメートは充分にリーズナブルと言えるものであり、おそらくは大きな誤差のない範囲のハンマープライスで販売されたものと思われる。



























































































